「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第610回
これは美味い!丸どぜう柳川鍋

江東区森下は隠れたグルメゾーンである。
安くて美味い料理屋が目白押しなのだ。
「さて今晩はどこへ行くべェか」と
悩んだときは森下を訪れることがままある。
苦しいときの森下頼みなのである。

話は変わるが、友人の金ピカ先生が
浅草の「神谷バー」に連れて行ってくれというので
酒を飲めない彼のために「神谷バー」2階の
「レストラン カミヤ」で昼めし。
金ピカは630円の日替わりランチ、
J.C.は920円のビアランチをお願い。
ビアランチには小さな生ビールが付いてくる。

昼食後、同じ浅草の「珈琲アロマ」で
彼はブレンド、こちらはレスカで喫茶タイム。
レスカとはなんぞや? ってか?
レモンスカッシュのことざんす。
ハイカラなモン飲んでるでしょ?

別れ際に金ピカが言うには、夜に大雨が降るという。
その日はいい天気だったから
そんなこともあるのかなとタカをくくっていた。
取り合えずは一端、帰宅する。
その夜は18時に森下の交差点で
友人の編集者・S織ちゃんと待ち合わせ。
運動不足につき、歩いて行こうと
柳橋の自宅を17時過ぎに出た。

2分ほど歩いたところで
冷たいものが頭にポツリときた。
それもかなり大粒のヤツが。
よほど雨傘を取りに戻ろうかと思ったが
それどころの話ではなかった。
バケツをひっくり返したような状態で
あえなく徒歩を断念し、地下鉄にて森下へ。
到着しても、ものスゴい雨で急遽、
ビニール傘を買い求め、交差点にほど近い
天ぷらの佳店「満る善」に駆け込んだ。

やれやれと一息つき、再会を祝してビールで乾杯。
さっそくのつまみは鯵のたたきだ。
カウンターに先客はたった一人だけで
店主はその客が頼んだ柳川鍋の準備に忙しい。
カウンター越しに背伸びして店主の手元を覗くと、
小ぶりのどぜうに目打ちをしながら
一匹ずつ割いている。
このサイズなら絶対に美味いぞと確信した。
すかさず柳川をお願いすると、丸でもOKとのこと。
もちろん丸でいきました。

すると、これがトンデモない美味なのだった。
S織ちゃんも痛く気に入られたご様子。
個体が小さいので骨が柔らかく、下煮の必要がないのだ。
しかも700円と破格の安さ。
老舗の深川「伊せ喜」や浅草「飯田屋」の半値以下だ。
もう一鍋追加したいほどのものだったが
はしたないので我慢する。

あとはメインの天ぷらをお好みで注文した。
めごち・きす・穴子・はす・いんげんと
いただき、大満足の夕飯であった。
好みのタネで天丼を、とも考えたが
せっかく森下に来たのだからともう1軒。
伺ったのは、とあるロシア料理店だ。
あの若ノ鵬を始め、ロシアの力士がたびたび訪れる店は
ほとぼりが冷めたら、いずれまた紹介する機会があろう。


【本日の店舗紹介】
「満る善」
 江東区森下1-18-1
 03-3631-1931

 
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2008年11月3日(月)

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