「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第620回
どぜうは丸か? 骨抜きか?(その1)

先週木曜夜のキリンチャレンジカップ、
日本VSシリアを録画で観た。
ライブで観ることができなかったのは
その夜、今月スタートした「下町を食べる会」の
第二夜が開催されていたからである。
その模様は後日また、お知らせするとしたい。

そのシリア戦の開始2分で決まった
長友のクリーンシュートは見事だった。
代表戦では久しく見ることのできなかった
単独ドリブルで突破してのゴールに拍手喝采。
長友にはこのゲームにおけるMVPの称号を与えたい。

さて、今日の主役はどぜうである。
夏場に旬を迎えるどぜうは
漢字で泥鰌と書くが、食欲をそそる文字ではない。
ひらがなでどじょうと書いても
ちっとも旨そうに見えない。
やはりどじょうは、どぜうでなければならぬ。

現在、東京の主などぜう専門店は
深川・高橋の「伊せ喜」、
両国橋東詰の「桔梗屋」、
浅草・駒形の「駒形どぜう」、
浅草・合羽橋通りの「飯田屋」、
吾妻橋東詰の「ひら井」の5軒のみ。

今日はその中から「飯田屋」を訪ねる。
デジカメで撮った写真を整理していたら
よいスナップが見つかったので
合わせて紹介したい。

どぜう鍋は大きく分けて3種類。
1つ目はどぜうを割かずに丸ごと煮るマル鍋。
頭や背骨がかなり固くて食べにくいため、
どぜうにはあらかじめ下煮が施されている。
2つ目は頭と骨と尾を取り除いたヌキ鍋。
これはクセもなく食べやすい。
マルとヌキには長ねぎもたっぷり投入される。
そして3つ目はヌキ用のどぜうを
笹がきごぼうと一緒に玉子でとじた柳川鍋だ。
ちなみに柳川をどんぶりに盛ったごはんに
ド〜ンと乗せたものをを舞子丼と称する

J.C.はマルとヌキが同じくらいに大好きである。
柳川も嫌いなわけではないが
和食店や居酒屋でも食べられるので
専門店に行ったら避けるようにしている。

マルとヌキはまったくの別物で
美味しさはそれぞれに特有のもの、
ぜひ両方、試していただきたい。
まずはマル鍋の写真をご覧あれ。

あと2分待つのだぞ! photo by J.C.Okazawa

どぜうが隠れるほどに大量のねぎを盛り込む。

煮上がったらおのおの小皿に取り、
粉山椒を振っていただく。

グツグツ煮えて食べごろに photo by J.C.Okazawa

もちろんのことにマル鍋は飯のおかずにもなるが
やはり酒の友とするのがよい。
旬が夏だからビールとの相性は抜群だが
焼酎よりは日本酒のほうがずっと合う。

          =つづく=

 
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2008年11月17日(月)

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