「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第630回
珍妙な屋号の「すし468」(その1)
=第1回「下町を食べる会」=

11月中旬、四夜に渡って開催された
第1回「下町を食べる会」はおかげさまで
盛況のうちに幕を閉じることができました。
ここにあらためて謝意を表します。

まずは四夜の品書きからご覧にいれたい。
青字部分は四夜共通の料理なので
二夜以降は省いている。
品書きに変化があるのは、
若き板長・I崎さんが、
「ずうっと一緒じゃ、オカザワさんも
 飽きらはる思うて・・・」と
気を使ってくれたおかげである。

第一夜
 穴子中骨唐揚げ
 お造り(さより・中とろ)
 ハリハリ鍋(鯨ベーコン・水菜)
 ほうれん草とえのき茸のおひたし
 かます塩焼き揚げ銀杏添え
 手羽先と蕪のたいたん
 寿司(さより・海老玉子・穴子2カン・さば)
 芋吸い

第二夜
 お造り(赤貝・中とろ)
 はも鍋(松茸)
 いちぢく黒胡麻ソース
 豚バラ肉のたいたん
 たこ梅肉和え

第三夜
 お造り(さより・赤身・中とろ)
 はも鍋(松茸)
 鮫ナンコツ梅肉和え
 かます塩焼き揚げ銀杏添え
 牛すじ大根のたいたん

第四夜
 お造り(するめいか・中とろ)
 はも鍋(松茸)
 めひかり開き揚げ銀杏添え
 牛すじと大根のたいたん
 たこ酢味噌

といった按配である。
当夜のものではないが、
料理の写真をご覧いただきたい。

お造り盛合わせ(きす・するめいか・中とろ)
photo by J.C.Okazawa

めひかり開き・揚げ銀杏・菊おひたし
photo by J.C.Okazawa

福井生まれの店主が修業したのは京都府・亀岡。
したがってお造りには溜まり醤油が供される。

あれは中学二年の修学旅行。
京都の一日自由行動日であった。
うら若きJ.C.は、なけなしの小遣いを握り締め、
たった独りで、一軒のうらぶれた町場の
鮨屋の暖簾をくぐったのでした。
飯台に盛られた一人前のにぎり鮨をお願いすると、
割り箸と一緒に溜まり醤油が小皿で出た。

          =つづく=

 
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2008年12月1日(月)

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