「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第634回
酉の市の一日(その1)

今年の酉の市は三の酉まであった。
数年前に初めて酉の市に出掛けて
すっかり酉の市の酉こになった、もとい、
虜(とりこ)になったJ.C.は
それ以来、毎年出向くようになった。

今年は11月17日の二の酉に足を運んだ。
この日は酉の市だけではなく、
夜には「下町を食べる会」の開催もあって
実に多忙な一日だった。
その一日を今日から三回に渡り、
たくさん撮った写真を交えてリポートする。
ちょいとばかり紙芝居的です。

当日は珍しくも自宅でランチ。
何となれば、いろいろといただきものがあって
その品々をおかずとして味わうため、
炊飯器でごはんを炊いたのである。

ほかほかのごはんのほかに食卓に並んだのは
合挽き肉のロールキャベツ、
日本酒を垂らした生たらこ、
ジョイフル三ノ輪の豆腐店の納豆、
麻布十番の焼き鳥「世良田」の鳥もつ佃煮、
長ねぎ入りおぼろ昆布の吸い物が並んだ。
酉の市の当日に一流店の鳥もつなんざ、
われながら粋なもんだ、と一人ゴチる。

早めの昼食後は徒歩にて墨田区・吾妻橋へ。
ここで向島に興味を持つS蔵さんと合流し、
東京に唯一残った花街を中心に歩いた。
花街といっても昼間はどことなく間が抜けているが
そこがまたのんびりしていてよろしい。

歩き始めてすぐに枕橋のたもとにある
「枕橋茶や」に遭遇し、何となく魅かれて一休み。

北斎漫画の暖簾が笑った photo by J.C.Okazawa

すじまんオブジェにオジさんビックリ photo by J.C.Okazawa

一休みといってもS蔵さんは
まだ歩き始めたばかりだから、いきなりの休憩だ。
お腹はくちくとも、やはり名代の
牛すじまんだけは食べておかねば――。
となると、どうしてもビールが飲みたくなる。
生ビールの銘柄はスーパードライであった。
それもそうだろう、目の前にアサヒビールの本社ビルが
そびえ立っているのだから・・・。
こうなったらもうイケません。
「生ビールお願いします、どうぞ!」

俺らはこれを我慢できない photo by J.C.Okazawa

桃から生まれたスジ太郎 photo by J.C.Okazawa

プファ〜ッ、うめえ!
パクッ、うっ、うまい!
予想をオーバーフェンスした牛すじまんのうまさに
店の女性に訊ねると、
神戸の実家の中国料理店直送だと言うではないか。
道理でネ。


【本日の店舗紹介】
「枕橋茶や」
 東京都墨田区向島1-2-1
 03-3623-7636

 
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2008年12月5日(金)

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