「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第652回
2008年の月間チャンピオン
 =ディナー篇=(その2)

いよいよ今年も今日でおしまい。
年の暮れにまで来てよかったのは
対マンチェスター・ユナイテッド戦での
ガンバ大阪の頑張りだった。
メキシコのパチューカにも勝ち、
その健闘をまずはたたえたい。

それでは今年後半のディナー月間チャンプいきます。

7月某日
宮川本廛(築地)・・・うなぎ
 この月は6月と打って変わって候補店のオンパレード。
 深川「天竜」・両国「業平屋」・「キャンティ西麻布店」・
 銀座「ル・シズィエム・サンス」・浅草「酔い虎」と
 いずれが菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)。
 結局はうなぎの老舗のこの店に落ち着いた。
 刺身・焼き鳥・柳川といろいろ試すも
 やはり陶器のどんぶりでいただくうな丼に尽きる。

8月某日
ゆうひ鮨(本駒込)・・・鮨
 飲んでつまんでにぎってもらって
 お一人様一万円也でオツリがいただける優良店。
 もっともオツリはチャリーン! と音を立てるけど。
 海苔で巻かない生海胆のにぎりに
 舌はトロけ、頬っぺたはオチる。

9月某日
ル・シズィエム・サンス(銀座)・・・フレンチ
 地下のVIPルームでフルコースと銘酒を堪能。
 シャンパーニュのロゼに続いて
 鴨のフォワグラにはソーテルヌ。
 ローヌとブルゴーニュの赤に加えて
 食後にはポルトとカルヴァドス。
 赤座海老スープ・皮はぎグリル・鴨胸肉ローストと
 料理も非の打ち所なし。

10月某日
世良田(麻布十番)・・・焼き鳥
 いつの間にか簡単には予約の取れなくなった
 人気店で幸せにも焼き鳥三昧。
 ハートランドのあとはジヴリー・シャンベルタンだ。
 何を食べてもハズレはないがレアでお願いする
 団子と、オーソドックスなもも肉が双璧。

11月某日
すし468(浅草)・・・上方寿司
 四夜に渡って開催された「下町を食べる会」の
 第二夜が僅差でほかの三夜を抑えた。
 鱧と松茸の小鍋仕立てが秀逸だった。
 第三・第四夜にも登場したが
 やはりこういうものは初物に限るのである。

12月某日
弁天山美家古寿司総本店・・・鮨
 今月もどれを選んだらよいのか
 目移りを余儀なくされるほどの当たり月。
 飯倉片町の中華「新北海園」、
 五反田のおでん割烹「若ちゃん」、
 神楽坂の「かぐら坂新富寿司」、
 おまけに桐山部屋の塩ちゃんこと
 熊本直送のテンコ盛りの馬刺しもウマかった。
 それでも白羽の矢は浅草の老舗だ。
 J.C.の初訪問からの三十周年も記念させていただく。

8月以降はすし系が3軒も月間チャンプになりましたが
2008年の年間グランドチャンプは日本料理の「和幸」
次点はフレンチの「ル・シズィエム・サンス」でした。

今年もまた「食べる歓び」を実感できたのは
読者のみなさんのおかげだと感謝しております。
本年の当コラムのご愛読、ありがとうございました。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

 
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2008年12月31日(水)

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