「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第658
年末に食べちまったおせち料理(その1)

おせち料理を年が明ける前に食べてしまった。
しかも麻布十番の人気店「かどわき」が調製したものだ。
こういう暴挙はバチが当たるのだろうか。
飲み友だちのN戸夫妻御用達の「かどわき」なのだが
ある日、N戸の旦那さんから一報が入った。
「かどわき」のおせちで忘年会を
催そうではないか、という提案である。
こいつは面白そうだと即座に同調した。

ときは12月30日火曜日。
ところは行きつけのスナック「N」。
「N」はこのコラムにもたびたび登場する
浅草観音裏のスナックである。
当夜は店を閉めてしまって、ママにも参加してもらい、
4人で和気合いあいのひとときを過ごした。

「かどわき」からおせちを運び込む夫妻に対して
J.C.はワインを用意することとなった。
自宅の貧弱なセラーから持ち出したのはそれでも
白がモメサンのムルソー‘04年、
赤はオーパス・ワンの‘03年である。

19時半には一堂に会した4人の呑ん兵衛、
まずはスーパードライの缶で乾杯。
この缶ビールもN戸夫妻が持ち込んでくれた。
雷門のはす向かいのスーパー「オオゼキ」に
入荷したばかりの出来立てだ。
缶の裏を見ると12月下旬製造となっている。
ちなみに「N」にあった同じスーパードライの
中瓶は12月中旬の製造だった。

試しに飲み比べると、これがまったくの別物。
どちらが美味いというのではないが
缶のほうがずっとすっきりしていて
喉越しがキレ味抜群で清涼飲料水のようだった。
一方の中瓶は苦味とコク味が主張する。

いよいよおせちのご開帳。
順を追ってスナップをご覧頂きたい。

猫ちゃんでも入っているのかな
photo by J.C.Okazawa

高級おせちはこういうのに入っているものらしい。
中から風呂敷包みが現れた。

骨壷でも入っているのかな
photo by J.C.Okazawa

持ち上げるとズシリと重い。
風呂敷を解くと

それらしきものが登場
photo by J.C.Okazawa

やっとおせちらしくなってきた。

缶ビールを一人当たり二缶ほど空けて
軽く冷やしたムルソーに移行した。
シャルドネの中でもスパイシーさが特徴のムルソーは
フランス本国では生牡蠣と一緒に楽しまれることが多い。
牡蠣のミネラル分に右往左往しない安定感があるから
おせち料理ともがっぷり四つに
組んでくれることを期待したわけである。
いよいよおせちの蓋に手を掛けた。

             =つづく=

 
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2009年1月9日(金)

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