「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第664回
人気ラーメン店「えるびす」再訪(その2)

池袋の立教大学にほど近いラーメン店、
「えるびす」を6年ぶりで訪れている。
同じ味を守り続けているのかどうか、
まずは前回の寸評を振り返ってみよう。

■らーめん中盛り600円
(中盛りはサービス、大盛りは100円増し)
 具材:チャーシュー・シナチク・きざみねぎ
 燻玉にも魅かれたが、麺多めの中盛りにしたので断念。
 中細の麺はちょいちぢれ薄黄色の自家製麺。
 コシの強いタイプではないがしなやか、好みのタイプ。
 まろやかなスープは塩辛度ほどよく、大好き。
 チャーシューだけが、なぜか塩辛い。
 チャーシューメンはあとでのどが渇くこと必定。
 丸っこい深めのどんぶりがユニーク。

と、こうあった。

さて今回も前回と同じく、
シンプルならーめん(700円)を所望する。
6年の歳月が、100円の値上げを生じさせていた。

ほんの5分で現れたらーめんのどんぶりを
飾るのは6年前と寸分たがわず、
チャーシュー・シナチク・きざみねぎ。
一目見て具材はともかく、
スープの表面に浮く油の玉が気になった。

こんなに油が浮いていたかな
photo by J.C.Okazawa

醤油ベースのらーめんのはずだが
醤油の色は限りなく薄く、
ちょっと見は塩と醤油の中間感じだ。
以前からこんなに油っこいスープだったかしら・・・。
ここでJ.C.、ちょいと首をひねった。

ちり蓮華でスープをすくい、一口すすると
やはり少々しつこい上に、かなり塩気も感じる。
前回と比べて、明らかに油っ気と塩っ気が強い。
かたわらにライスがほしくなるくらいだ。

立教大学に近いので当然、
学生を中心とした若者の来店が多いものと思われる。
無料サービスの中盛りや100円増しの
大盛り(麺量2倍)を注文する客がほとんどだろう。
麺の増量を見込んで、あらかじめ
スープの濃度を高めているのかもしれない。
油っこいのも若者には受けよう。
加えてこれだけ味が濃ければ、
白飯(100円)の売れ行きも伸びそうだ。

中細麺をツルツルッとやると、
忘れもしないしなやかな麺の感触がよみがえった。
滑らかな舌ざわりは昔のままだった。
ほどよいコシは強くはないから急いで食べないと
ノビてしまうのではと気が気でないが
どうしてどうして、意外といい根性をしているのだ。
J.C.にとっては都内屈指の気に入り麺で
この麺がある限り、「えるびす」を見限ることはない。
文字通り、「えるびす」にハートブレイクなのである。


【本日の店舗紹介】
「麺 えるびす」
 東京都豊島区西池袋3-30-2
 03-5396-3445

 
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2009年1月19日(月)

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