「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第674回
エスニック風カレーライス
=男の手抜き料理シリーズ第9回=

今回の手抜き料理シリーズは
日本の国民食、カレーライスを取り上げたい。
初めてカレーを食べたのは3〜4歳の頃であった。
長野市・善光寺の裏手に湯福神社という神社があり、
鳥居のはす向かいにわが家はあった。
毎日ではなかったと記憶するが
週に何度かその神社の前に
オリエンタルカレーの販売車がやって来たのである。

♪ なつかしい なつかしい あのリズム
   エキゾチックな あの調べ
   オリエンタルの 謎を秘め
   香るカレーよ 夢の味
   あゝ 夢のひと時 即席カレー
   君知るや 君知るや オリエンタルカレー ♪
   (作詞:大高ひさお 作曲:早川浪竜
    編曲:長津義司 唄:山路智子)

拡声器を通してこの曲が町に流れると
子どもたちの胸が弾んだものである。
この世に生を受けて最初に聴いた曲は
この「オリエンタルカレーの唄」、
美ち奴の「あゝそれなのに」、
春日八郎「お富さん」、高英男「雪の降る町を」。
以上4曲のいずれかに相違ないが、特定はできない。
もちろん母親の子守唄は別としての話だ。

昔話もほどほどに
それではカレーライス作りに励みましょう。
エスニックといっても、そこは手抜きなので
本格的にスパイス作りなどはしない。
大いに手を抜いて2種類のカレーライスをこしらえる。
それでは、アラ・キュイジーヌ!

(1) 用意する肉はチキン・ポーク・ビーフと
   何でもよい。個人的に家庭のカレーにはポーク
   (関西以西はビーフだよね)、欧風には
   ビーフが合うと思うので、チキンが理想的。
   少なめ4皿分の食材は、鳥もも肉200グラム。
   玉ねぎ小1個。にんにく2カケ。生姜少々。
   生姜はきざむが、にんにくは厚めのスライス。
   カレールウ2皿分(J.C.はSBゴールデン辛口)。
   缶入りカレー粉カレー用スプーン1杯。
   化調無添加チキンコンソメ1包(マギー社製)。
   赤ワイン・ブランデー適宜。
   A―香菜 B―カルダモン・クミン・チリペッパー
(2) 肉をコーン油で炒め、火が通ったらバターを加え、
   ブランデーでフランベ。量は小皿に刺身醤油ほど。
   水をひたひたの倍くらい加え、煮立ってきたら
   玉ねぎ・にんにく・生姜・赤ワインを投入して
   さらに煮込む。
(3) 適当なところでルウを割り入れ、
   ルウが溶けたらカレー粉を投入。
(4) 出来上がったカレーを2つの鍋に分け、
   一方にはA(よく刻んで)を加えれば出来上がり。
   もう一方にはBを加え、少々煮込んで出来上がり。

ねっ、簡単でしょ?
少な目の盛りにして2皿のカレーを味わうのである。
Aは香菜の持つ独特の風味が平凡なカレーを劇的に変える。
Bはカルダモンの香り、クミンのエキゾチシズム、
チリの辛味が渾然一体、あなたをお釈迦様の国にいざなう。
要はAはハーブ、Bはスパイスに助けを借りるのである。

 
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2009年2月2日(月)

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