「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第679回
鮎のうるかは親子に限る

本日はまず先週金曜日の続きを少々。
NHKのはぐれ猿・マルコに感じ入ったあと、
「その時 歴史が動いた」をそのまま観る。
この日のテーマは
「武者の世になりにける〜保元・平治の乱
源義朝の戦い〜」
義経ファンのJ.C.は彼のお父さんの義朝や
叔父さんの為朝のことは子どもの頃から
よく知っている(会ったことはないですけど)。

紙面がないので手っ取り早くいうと、文句が2件。
なぜ保元の乱の際に、父・為義と長男・義朝が
敵味方に分かれて戦わなければならなかったのか?
軍議の際、熱弁をふるう義朝を前にして
なぜ格上・目上の平清盛が沈黙を通したのか?
その説明がまったく成されていないのだ。
この番組がときどき犯すポカが今回もまた出た。
やれやれ。

今日は神田駅前の居酒屋「新八」を訪問する。
ほんの数席しかないカウンターに座れたのは幸運だ。
瓶ビールと一緒に登場した突き出しは
姫さざえとエシャレット。
目の前には絹かつぎ・小鯵南蛮漬け・
小バイ貝煮の大皿が所狭しであった。

最初のつまみは名代の熊本産馬刺し。
これはお一人様用盛合わせ(1980円)でお願い。
そして鮎の塩辛のうるか(950円)である。
うるかが初めに来て、そのあとに馬刺し。
時間差で現れた両者をあらためて眺めると、
なんとなくデジャヴュ感にとらわれた。

帰宅後、フードダイアリーを調べて判明したが、
この組合せを2001年3月にも注文していた。
ただし、値段が1700円と800円だったから
2割ほど値上がったことになる。
7年も経っているのだ、これもいたし方あるまい。

馬刺しの内容は前回と一緒。
霜降り・赤身・レバー・ハツ・
コウネ・たてがみの6点盛り。
鮮度抜群でコリコリのレバーがイチ推しである。
逆にハツがあまりよくない。
コウネはバラ肉のことで
美しいストライプ模様で可憐に見えても
なかなかの弾力の持ち主だった。
たてがみは真っ白な脂身である。

うるかは2種類の盛合わせ。

うるかの親子は仲よしこよし
photo by J.C.Okazawa

苦味ばしったワタが主役の本うるかと
真子で作るマイルドな子うるかだ。
この親子にはビールでは太刀打ちできない。
立山の本醸造の助けを借りた。

ここでまぐろのヅケ(780円)を追加する。
薄切りの赤身にとろろ芋がかかっている。
わさびの利きがちょいと弱いのでお願いすると、
おろし立てがたっぷりと来た。
これにはJ.C.破顔一笑。
新八先生、あんたはエラい!!


【本日の店舗紹介】
「新八」
 東京都千代田区鍛冶町2-9-1
 03-3254-9729

 
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2009年2月9日(月)

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