「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第696回
♪ セブンイレブンで ヤな気分 ♪ (その1)

1970年代後半だったと思う。
TVのCMで盛んに

♪ セブンイレブンで いい気分 ♪
“ あいてて よかったァ〜 ”

というのをやっていた。
都心よりも郊外で新規開店の
店舗をよく見かけたような気がする。
わりと遅めの時間に飲みものを買ったりしたが
それほど身近な存在ではなく、
利用することはほとんどなかった。

1983年から1997年まで
15年間の海外生活を経て日本に帰国したのだが
知らぬ間にコンビニエンス・ストアが
すさまじい増殖を遂げていたのにはわが目を疑った。
ファーストフードや居酒屋の
極端なチェーン化にもぶったまげた。
「アメリカよりもアメリカ的になっちゃって・・・」
こんな気分にさせられて、憂鬱な気分に陥った。

以来、極力、その手の店は避けてきたが
コンビニだけはついつい利用してしまうのである。
中でもセブンイレブンの扱う商品には
よいものがたくさんあったように思う。

数ヶ月前にブランドが代わってしまったが
三和豆友なる会社の作る木綿豆腐は
傑作中の傑作だと信じている。
自宅で鍋ものを楽しむときに
たとえデパ地下で食材を揃えたとしても
豆腐だけはわざわざセブンイレブンに
立ち寄って買い求めたものだった。
当世の嗜好は木綿よりも絹ごし豆腐に
人気が偏っているようで
木綿豆腐を見つけるのは至難であったが
その努力に報いてくれる名品だったのである。
復刻させてほしいなァ。

缶ビールを買うのもやはりセブンイレブン。
ディスカウントショップでまとめ買いをすれば、
安く手に入るものの、ビールは鮮度がいのち。
小まめに飲むぶんだけ買うのがよろしい。
ほかの商品と違い、ビールは店によって
それほどの価格差はないし、
回転のよいコンビニで買うのが得策なのだ。

浅草橋の駅から自宅までの間には
2軒のコンビニがある。
そして数円の差ではあるが、その2軒のうち、
サンクスよりもセブンイレブンのほうが
ビールに関しては安いのである。
2店を比較してサンクスのほうに分があるのは
清涼飲料水の品揃えくらいのものだ。
したがってほかのコンビニ商品のほとんどを
セブンイレブンで調達している。

ところが「好事魔多し」のことわざ通りに
セブンイレブンがやらかしてくれた。

           =つづく=

 
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2009年3月4日(水)

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