「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第707回
WBC連覇の光明が見えた

コラムでは田園調布のWランチ取材で
苦しんでいる最中だが
WBCでは侍ジャパンがもっと苦闘している。
そこで本日は急遽、話題をそちらに振り向けた。
刺身とコラムは活きがいいに越したことはない。

それにしても昨日(現地時間は火曜夜)のゲームには
日本中がとことん参っちゃいましたよね。
典型的な負け試合で、言わば盆と正月の真逆。
厄日と仏滅が一緒に来たようなモンでした。
でも、これがかえってよかったんじゃないかな。
本日、数時間後に行われるキューバ戦を
よもや岩隈で落とすようなことはありますまい。

明日の韓国との再戦はともかく、
ひょっとすると決勝戦がまたまたまたまた、
日本VS韓国になったりして――。
5回戦って3勝2敗で始末をつければ、WBC連覇だ。
昨日、その光明を見たような気がしないでもない。

すべては1回の裏で決まってしまったが、
よお〜く考えると、いい厄落としになったのでは――。
膿(うみ)を全部吐き出したというかね。
逆に言うと、韓国はツキを根こそぎ使い果たしちゃった。
ツキは決勝トーナメントに残さなきゃいけないのに。
再度日本と当たることにでもなったら
韓国はもう勝てる気がしないんじゃないかな。

初回の膿出しを振り返ってみると、
 ダルの球が上ずり、ボール先行で狙い球を絞られる。
 クリーンヒット後の盗塁にバッテリー、意表を衝かれる。
 ダル以上に城島は衝撃を受けて慎重になりすぎる。
 ボテボテの内野安打、ボテボテに誘発されたエラーが
 続いたと思ったら、またまたボテゴロがレフトに抜ける。
 一死をとっただけで3点をプレゼントする。

まっ、こういうことでした。

防ぎようのないボテボテはともかく、
初回の守りのポイントは三つ。
城島の二塁送球も、青木のバックホームも
好球だったらタイミングはアウト。
せめてどっちか一つ、ストライクがほしかった。
遊撃手・片岡のポロリもしかり。
守備を買われた上にツナギの2番を任された選手が
エラーとゲッツーじゃ、どう転んでもあきまへんわ。

加えてトップバッターがとんでもないブレーキ。
巷間、絶不調と揶揄されているけれど、
あれは好不調を超えて、肉体の衰えが始まっているのだ。
今年はシーズン200本安打の記録が途絶えてしまう、
野球人生最大の危機となる可能性が大きい。
おそらく動体視力がオチているんじゃないかな・・・。
キューバ戦のファウルフライの落球がその兆候だ。

試合を通じてカキーンと打たれたのは2本の単打のみ。
ネックは四球で、それも無死からだからたまらない。
捕手の城島が最悪のリードをしてくれた。
投手に有利な広い球場の特性を
まったく配球に活かしていないもの。
揚句の果てにバットの置き土産で退場じゃ、
シャレにもなりゃしません。

膿をすべて吐き出したとはいえ、
バカスカ打たれての負けならあきらめもつくが
真綿で首を絞められる試合は身体に毒だ。
付いてるモンが付いてるんならここは一つ、
何とかせんかい、侍ジャパン!
もっとも、こと韓国戦となると、
刀を持った侍というより、
ナギナタ構えたお姫様になっちゃうんだから
頼りないことこの上ない。
でも、何となくこの姫様ジャパン。
風に吹かれた柳よろしくナヨナヨと、
いいとこまで行っちゃうような気がするんだが・・・。

 
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2009年3月19日(木)

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