「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第708回
WBC準決勝に進出決定

夜霧の流れる球場で侍ならぬ姫様ジャパンが
何とか準決勝進出を果たした。
それにしても濃霧のような霧は
ここがサンディエゴではなく
サンフランシスコじゃないかと思われるほどのもの。
何はともあれ、夜霧よ今夜はありがとう。

同じグループ内に強豪と呼べるチームは
日本を含めて韓国とキューバの計3カ国。
うち2カ国が準決勝に進める上に、
ライバルの片割れが今やカモにしているキューバだから
当たり前と言えば、当たり前の結果ではある。

今となっては昨日、韓国にやられたおかげで
1試合、余分に観せてもらえてありがたかった。
今日は前半に先発を打ちあぐんだものの、
まずまず順調な試合運びだった。
最大の功労者はもちろん岩隈である。
さすがは21勝投手の貫禄であった。
昨シーズン、彼が楽天の代わりに西武あたりにいたら
24勝くらいはイケていたかもしれない。
少なくとも敗け数は4から2に減っていただろう。

打線の中押しも実に効果的だった。
イチローの中越え三塁打では自他ともに
溜飲を下げることができたのも収穫だった。
トップバッターには明日からまた、
スランプに逆戻りというのだけは避けていただきたい。

ただ、機動力重視のわりには盗塁が少ないし、
牽制死が多すぎるのが気がかりだ。
相手投手の牽制球にビビッてしまい、
小さなリードしか取れないのは
およそ侍の姿からはかけ離れてお姫様そのもの。
早く自信を取り戻して本来のプレイに目覚めてほしい。

明日のゲームの位置づけは
あまり重くはないといっても
あれだけ闘志をむき出しにしてくる韓国に対し、
それを跳ね返すくらいのガッツを見せて
戦わなければ相手にも失礼だ。
硫黄島じゃあるまいし、
マウンドに太極旗を立てられた屈辱だけは
はらしてもらわないとね。

予断ながら、実はあの国旗が掲揚された場所は
日本の神戸が初めてで、西村屋という旅館だった。
漢城(のちのソウル)で1882年に勃発した
壬午事変(じんごじへん)では
日本人の軍事顧問や大使館員が多数犠牲になった。
この軍による反乱が結果として
日清戦争の引き金となる。

事変の翌年の1883年。
朝鮮謝罪団が日本に向かう明治丸の船中で
急遽、定められたのがあの太極旗なのだった。
謝罪団が投宿した旅館の屋上で
太極旗、現在の韓国国旗は
史上初めてはためいたのである。

 
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2009年3月20日(金)

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