「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第711回
WBC連覇成る!

おめでとう、侍ジャパン!
そしてありがとう。
決勝戦にふさわしい試合内容で
ゲームの流れ、勝負のアヤ、
野球の醍醐味をじゅうぶんに味わわせてもらった。
最後のイチローにはシビレてしまった。
バックネット裏の伊良部クラゲも
ビリビリときたことだろう。

歯車がほんのちょっと合えば、
日本のワンサイドになりかねないゲームだったが
韓国はよく耐え抜いたと思う。
投手陣のレベルが高いし、
クリーンナップの破壊力も日本の上をゆく。
守備も安定していて北中米諸国より
ずっと洗練されている。
多少アンラッキー(日本にはラッキー)だった
面のあるセカンドのポロリがなかったら
日本が敗れていたと思うと、今さらながらにゾッとする。

日本苦戦の原因は攻撃陣。
最重要の仕事が投手のリードとはいえ、
城島のブレーキは強烈だった。
チャンスにボテゴロのゲッツーや
ポップフライもさることながら
ツースリーからのボール球を空振りしたのが痛恨。
労せずして無死満塁が一死一・三塁と化してしまった。

栗原しかりで昨日からの2日間、3打席2三振の1併殺。
まったくいいところがなかった。
ただし急遽呼び出されての出場だから無理もない。
しかし満塁や1・2塁など、
1塁の詰まっている好機に右打者が登場すると、
見ていてストレスが急上昇するのを痛感する。
この大会、韓国投手には何度、
併殺打を打たされたことだろう。
野球というスポーツは左打者のためのスポーツなのだ。
競馬場の府中と中山のように
全試合の半数は1塁と3塁が
逆回りになるルールだったら面白いと思うが
これでは観客が混乱するか。

周りの人間の中には9回は
そのまま杉内でという意見がずいぶんとあった。
ただ、杉内は代わりっぱなの8回に
いい当たりのレフトライナーを打たれているからね。
右の代打が出て来たこともあって
あそこはやはりダルビッシュでしょう。
彼ならロングリリーフが利くし、
攻撃陣も韓国を押しまくっていたから
先攻のハンデはあったとしても
決勝点を取る流れは日本のものだった。

最後に、優勝は実に喜ばしいのだけれど、
首をひねったのは松坂のMVP。
松坂本人も「岩隈さんに悪い」と言っていたが
その気持ちが痛いほど判る。
舞台の場をサンディエゴとLAに移してからは
もっとも日本の優勝に貢献したのは岩隈でしょう。
9回をダルが抑えれば、MVPが岩隈だっただけに
ダルも「岩隈さんに悪かった」と思っていることだろう。

とにもかくにも最高の試合を見せてもらった。
もう一度言おう。
ありがとう、侍ジャパン! 
君たちは美しい!!

 
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2009年3月25日(水)

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