「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第716回
WBCで気になった新聞記事(その2)

1週間前の日経夕刊に載った
WBC関連の記事(第715回参照)に関して
少々、モノを申そうとしている。

野球はゲームであると同時に勝負である。
楽しみながらプレーされて勝たれた日にゃ
負けたほうはたまったものではない。
よくプロゴルファーが首位で最終日を迎えると
「できるだけ優勝を意識しないでリラックスして
プレーします」――なんてコメントをするが、
ああいうメンタルにデリケートなスポーツでは
リラックスすることも必要だろう。
というか、自分を過剰な緊張感から
解き放そうとする意識が
ああいった発言につながるのだ。

ゴルフのようにプレーヤーの肉体同士の
接触がないスポーツと野球とは根本的に違う。
ラグビーやサッカーほどではないにせよ、
身体と身体がぶつかり合うスポーツで
気を抜くのは怪我の元だ。

第一、リラックスして楽しんでいる選手たちの
野球なんて金を払って観るものではないでしょう。
そういう選手は草野球に転向したほうがよい。
プレーヤーの一挙手一投足に目を凝らし、
投手の投げる一球ごとに手に汗を握る、
ファンはこういう野球を求めている。

記事にあったが、
波に乗った瞬間なんてのは誰だって強いものだ。
対戦相手もバカじゃないから
波に乗せないように知恵を絞ってくるのが
駆け引きというものでしょう。

日本選手のしかめっ面発言も的外れ。
今大会、マウンドでもっとも笑みを見せてくれたのは
われらが岩隈じゃなかったかな。
キューバやベネズエラのピッチャーは引きつってたもの。
M.Sさんは
「彼らが(日本と)同じ道をついてくることは
まずないだろう」とおっしゃるが
彼らはついてこざるを得ないようになるはずだ。

なぜか? 
この調子じゃ将来、
メジャーにおける外国人選手は
日韓の選手に席巻されてしまうかもしれない。
となれば、中南米の選手とて
ウカウカしてはいられませんぞ。

グラウンドでリラックスしたプレーを続けて
職を失う危機に遭遇するよりも
日韓にならって技術を磨き、根を詰め、
自分の職を確保するのに
躍起となる日がいずれ来るだろう。
そうして愛する家族の生活を守るのが
男としての使命だ。

リラックスするのはゲームを終えて
家族の元に帰ってからでも、
けっして遅くはないのである。

 
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2009年4月1日(水)

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