「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第727回
桜のつぼみは 閉じたままでも・・・

3月末の土曜日。
牛久の「シャトー・カミヤ」へ総勢7人が
花見に出掛けることになっていた。
月初に企画されていたものだが
月の中旬辺りから気温が急に下がってしまい、
2月に逆戻りしたような日々が続いた。
おかげでシャトーの桜はつぼみを固く閉じたままだ。
花見はあきらめて、シャトー内のフレンチレストラン、
「キャノン」で夕食だけでもいただこうと、
常陸路への小さな旅は決行されたのである。

このレストランに来るたびに
札幌のビール園にでもいるような気がしてくる。
天井が高く、テーブル同士の間隔もゆったり。
都内ではとてもこうはいかない。
H隈シェフの手になる当夜のメニューはかくの如し。

・伊勢海老と桜鱒の冷製 ディルと黒胡椒のソース
・バゲット&クルミ入りパン
・ハンガリー産フォワグラのソテー
      グラン・オランジュのソース
・アスパラガスとコンソメの冷たいスープ
・鮑&鮮魚の桜の香り蒸し
      フルーツトマトとシェリーヴィネガー風味
・グラニテ
・和牛フィレ肉のステーキ 和風ソース 旬の野菜添え
・4種類のフロマージュ
・パティシエの彩りデセール
・プティフール&カフェ

桜鱒はスモークをかけないグラヴラックス風。
このサカナは軽く火を通したほうが
デリケートなテクスチャーが楽しめると思う。
ハンガリーのフォワグラは
フランス産にヒケをとらない立派なもので
これはゲリドン・サービスでフランベされた。
鮑とのコンビの鮮魚は魚種を訊きそこねてしまった。
記憶をたどると、薄紅色の肌が甘鯛のように見えたが
食感からしておそらくホウボウであったろう。

フィレステーキはレアでお願いした。
レストランではめったに牛肉を注文しない。
それでも久々に食べる牛フィレは
焼き加減もけっこうで実に美味しかった。
H隈シェフ、ごちそうさま。

飲みものは地ビールに始まり、
白ワインはプイィ・フュッセで
赤がモレ・サンドニとコート・ロティ、
そしてバローロである。
ジャンニ・ガリアルドのバローロ・セッレが
ネッビオーロ好きのJ.C.には何よりであった。

この夜はW杯最終予選の対バーレーン戦。
7人のうち3人はサッカー狂である。
日本の本戦出場は動かなくとも、看過すること能わず、
「キャノン」のスタッフに無理を言って手配してもらい、
テレビのある近所の焼き鳥屋へ3人だけ移動した。
したがってデセールはパスさせてもらった。
H隈シェフ、ごめんなさい。

俊輔のFKがスキンヘッドの頭頂を
つるりと滑ってネットを揺らした。
このスキンヘッドは前半、
大久保を倒したのにPKを免れた知能犯である。
フッフ、神様はちゃあ〜んと見てくれてるモンですな。


【本日の店舗紹介】
「キャノン」
 茨城県牛久中央2-20-1 シャトー・カミヤ内
 029-873-3151

 
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2009年4月16日(木)

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