「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第767回
勝つには勝ったが岡田ジャパン(その2)

ことサッカーになると、
どうもハナシが長くなっていけない。
今日で打ち止めにするので
もう一日、おつき合い願いたい。

ちっとも「食の歓び」してないじゃないか!
というお叱りの声も上がろうが
当コラムはあらかじめ、
主要なスポーツネタだけはご容赦いただいている。

ホーム以外でのW杯本選では
いまだ未勝利のサッカー後進国ジャパン。
アジア最終予選でカタールと最下位を争う
ウズベキスタンに対してあの体たらくでは
岡チャンが大風呂敷を広げた
南ア本大会でのベスト4など、夢のまた夢にすぎない。

試合を振り返ってみると、
俊輔・長谷部以外の選手はあまり走れていなかった。
中盤の鬼太郎・遠藤がブレーキ気味で
憲剛も得点に結びついたキラーパスのあとは
何だか尻すぼみになってしまった感あり。

FW大久保はツキに完全に見放され、
DF駒野も内田の代役を果たせていなかった。
中沢とともに守備の要となる闘莉王には
常にポカと背中合わせの不安定感が
背後霊のごとくにつきまとう。

それにしても仮想ウズベクのベルギー戦は
いったい何だったんだろうね。
メディアが盛んに指摘していた
ウズベク選手のそびえ立つような
平均身長の高さはまったくの誤報であった。
蓋を開ければ、ベルギーよりずっと低いじゃないか。

そんなことよりベルギー戦とチリ戦を観て
キリンカップは無用の長物以外の
何物でもないことがよく判った。
海外から物見遊山の二軍を呼んでも
まったく効果がないことはもはや明白だ。

今後、南ア大会に向けて
岡田ジャパンの強化に必要不可欠なのは
欧州や南米の強豪相手に
彼らのホームに遠征して戦うことに尽きる。

なぜか?
たとえフレンドリー・マッチでも
ホームのサポーターの前では
みっともない試合はできないからだ。
選手もそうだが監督はそれ以上にガチンコでくる。
下手な試合を打つと解任される可能性があるからだ。

最後にもう一度、テレ朝に苦言。
スタジオにサポーター集めて、
慎吾クンに「W杯に行くぞゥ! 頑張るぞゥ!」と
叫ばせるのは、もうヨシにしましょうや。
慎吾も川平もあんなバカなマネを
やりたくてやっているワケじゃないだろう。
あれじゃ、解説にセルジオ越後を迎えた意味がない。
テレビ観戦しているのはお子チャマのみに非ず。
目の肥えたサッカーファンが大勢いることを
肝に銘じて中継に当たっていただきたい。

 
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2009年6月11日(木)

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