「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第770回
支店とは一味違う「井泉本店」(その1)

上野はとんかつの発祥地。
つとに有名なのは
「ぽん多本家」・「蓬莱屋」・「双葉」のいわゆる御三家。
しかしてJ.C.は、その3軒よりも
この「井泉本店」が一番好きだ。

庶ミンシュランA」では価格設定が
庶ミンの見方ではない「ぽん多」をハナから除外し、
「蓬莱屋」と「双葉」に一つ星を付けた。
「井泉本店」のランク付けは無印良店にすぎない。
ただし、これはとんかつだけを評価しただけのことで
ひれかつと串かつしかない「蓬莱屋」、
ロースカツ一点勝負の「双葉」、
この二店と比較して「井泉本店」の品揃えは
拍手を送りたくなるほどのものだ。
この店の魅力はまさにそこにある。
とんかつよりもほかの料理が秀逸なのだ。

もしも三たび「庶ミンシュラン」を
世に出すことができたなら
次回は最低でも一つ星を進呈したい。
とんかつ屋だからといって
何もとんかつだけを対象にする必要はない。
やっとそのことに気が付いた次第。
最近また再訪してその意を強くした。

週明け月曜日の夕方、やや早めの時間に
サテライツのメンバーを一人伴って訪れる。
1階のカウンター席が空いていたが
好きな2階の座敷をお願いすると、
2階ではなく、1階奥の座敷に通された。
初めてのことである。

テーブル脇のジャーのデカいこと
photo by J.C.Okazawa

2階ほどの情緒には乏しくとも
ここはここで落ち着ける。

キリン・クラシックラガーのグラスを合わせ、
品書きを吟味する。
ザッと紹介してみよう。

ヒレかつ・・・・・・・・・・・1350円
ロースかつ・・・・・・・・・・1250円
盛合わせ・・・・・・・・・・・1400円
海老フライ・・・・・・・・・・1200円
ポークソテー・・・・・・・・・1250円
ハンバーグ・・・・・・・・・・・900円
メンチかつ・・・・・・・・・・・850円
串かつ・・・・・・・・・・・・・850円
肉団子・・・・・・・・・・・・・850円
豚の唐揚げ(長ねぎ入り)・・・・ 850円
オムレツ(蟹入り)・・・・・・・ 800円
蟹ときゅうりのサラダ・・・・・・700円
ヒレかつ定食・・・・・・・・・1800円
盛合わせ定食・・・・・・・・・1850円
ロース定食・・・・・・・・・・1250円
ロースかつ丼・・・・・・・・・1550円
かつ丼・・・・・・・・・・・・1250円

ロースかつとロース定食の同値が不思議でならない。
ヒレかつや盛合わせのように
定食に仕立て直すことによって生ずる
プライス・アップがロースには適用されていないのだ。

           =つづく=

 
←前回記事へ

2009年6月16日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ