「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第777回
あれに見えるは茶摘みじゃないか!(その2)

2006年の7月にスタートし、
丸3年を掛けて当コラムも777回を迎えた。
ここ十数年間というもの、
まったく玉を弾いていないがパチンコだったら
やったぜ!トリプルセブン!というところだ。

それはさておき、
埼玉県・春日部市のおづつみ園を訪ねている。
読者にして飲み友だちの尾堤サンのお招きを受けて
Iア・Mりのご両人と一緒に
電車とバスを乗り継いでやって来た。

尾堤サン自身による日本茶セミナーのあとは
受講生の方々のお帰りを待ち、
今度はわれわれのお茶摘みである。
「夏も近づく八十八夜」はすでに過ぎていても
新茶の芽は美しい緑色に照り輝いていた。
照葉樹のクスノキの葉を想起させる照り具合だ。

強風にもかかわらず、一しきり楽しんだあと、
再びログハウスに戻って小宴会の始まり、始まり。
ビールで乾杯すると直ちに
家長自らが腕を振るった料理の数々が運ばれた。
手羽元と厚揚げと大根の煮物、
帆立貝柱の洋風マリネ、
温泉玉子を乗せたラタトゥイユ、
それぞれにしっかりとしたシゴトがなされている。

ラタトゥイユには温泉玉子の代わりに
ポーチドエッグを合わせたかったのだが
ちょいと手を抜かせてもらったとのこと。
なかなかに本格的なことをおっしゃる。

大皿で登場した刺身盛合わせは
まぐろの中とろとミル貝。

春日部だというのに(失礼!)鮮度抜群
photo by J.C.Okazawa

うれしいのはおろし立ての本わさびが
たっぷりと添えられていたこと。
何事にも行き届いたこって――。

ドイツの辛口白ワインとブルゴーニュの赤ワインで
いよいよ酒宴は盛り上がる。
ここでお待ちかねのお茶の葉の天ぷら。

大葉よりもお茶葉でしょう
photo by J.C.Okazawa

自分で釣ったサカナは旨いと聞くが
自分で摘んだ茶葉もまた美味であった。
天つゆなどいらない、塩をサッと振っていただく。

夕闇迫る茶畑をあとに
今宵はこのままで終わるワケがない。
奥様に駅前までクルマで送っていただき、
4人で飲み直しと相成った。

「しちりん」なる焼肉店で
レバーだのカシラだの、ホルモンをあぶりながら
下町のスプマンテの異名を取る(ベツに取らないか)
ホッピーをあおる。
いやはや、たまりませんな、ここは浅草か?

さらにもう1軒、今度は「Yellow Note」というバーだ。
春日部には珍しく(再び失礼!)本格的なカクテルを
飲ませてくれる店ではマティーニをお願い。
結果、「アパートの鍵貸します」の
ジャック・レモンの如くに酩酊してようやく帰路につく。
なんかよく遊び、よく飲んだという感じ。
いずれにしろ、尾堤サン、楽しい一日をありがとう。

 
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2009年6月25日(木)

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