「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第789回
焼肉の季節って夏?(その1)

つい先日のこと。
発刊間もない食の月刊誌「めしとも」の座談会で
薄髪(はくはつ)の吸血鬼・友里征耶と顔を合わせた。
敗訴のせいでショボンとしてるだろうから
慰めてやろうと思って出掛けたのだが
意外や意外、本人は意気軒昂で元気一杯。
どうやら感受性をかなりヤラレているようだ。

案の定、同席した「GOETHE」の
元編集長代理・N田サンに
「友里サン、パンチドランカーになっちゃってますネ」―
バッサリと斬り捨てられていた。
憐れむべし。

鼎談のテーマは食の月刊誌の論評。
6冊並べて長所・短所を比較し、評価するのである。
オヤッと思ったのは各誌とも
焼肉を取り上げた特集や記事がやけに多いこと。
ここでふと考えた。
カレーはじゅうぶん納得できるのだが
焼肉の旬って果たして夏なのだろうか?
どうやら夏バテせぬように
スタミナをつけようということらしい。

思い起こせば10数年前。
ニューヨーク在住中に焼肉を食べるのは
常にゴルフのあとだった。
それも夏場が多かったように記憶する。
ホールアウト後はシャワーも浴びずに焼肉店へ一直線。
何となれば、J.C.は焼肉の匂いが
衣服や身体に染み付くのが大嫌いだからだ。
ゴルフ後の汗まみれ、ホコリまみれなら
匂いが付こうが煙りに巻かれようが知ったこっちゃない。
帰宅してからシャワーを浴びればそれで済むことだ。

加えて都合がよいのはゴルフ場の帰りに
焼肉店が居並ぶプチ・コリアンタウンを通ること。
ニュージャージーのハワース・カントリーの
クラブメンバーだったので
ジョージ・ワシントン橋を渡って帰る手前に
何軒ものコリアン・レストランがあったのである。

てなワケで(どんなワケだって?か?)今回は焼肉。
どちらさんも焼肉はお好きでしょうし――。

去年の暮れに発足したプチグルメ・クラブに
「SKYAMKO(スキャンコ)」なる会がある。
その会のフルメンバー6名が揃って出掛けたのは
鶯谷のその名も「鶯谷園」。
何ともベタというより、そっくりそのままだ。
メンバーの一人、M谷サンが
取りにくい予約を取ってくれたのである。
餅は餅屋、○谷園は○谷サンということですな。

スーパードライ樽生の中ジョッキを
プファッとやってから、あれやこれやと食べまくる。
キムチだけでも白菜・きゅうり・大根・青菜。
それから焼肉店の定番、レバ刺しだ。

厚めにスライスされたレバ刺し
photo by J.C.Okazawa

J.C.はこれをサッとあぶって食べるのが好き。
生のままより甘み・旨みが増すからである。


            =つづく=

 
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2009年7月13日(月

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