第800回
焼肉以外にも 旨いものだらけ(その2)
白山上の小奇麗な焼肉店「Lee Cook」において
食べ歩き仲間5人で小宴会を張っている。
時まさにフルーツトマトのキムチと
豚足の燻製をいただいたところである。
殊にフルトマ・キムチは
しばらくメニューから消えていた一品で
その華麗なる復刻を存分に愛でさせてもらった。
そうそう、この原稿を書いている土曜の前夜、
といっても金曜の真夜中で日付は土曜になっていたが
飲み友だちのH津嬢の邸宅で
高校同期のO切クンに会ったとき、
「Lee Cook」のフルトマ・キムチの復活を告げると、
彼も手放しで喜んでいた。
O切クンは文京区・向丘在住なので
店からは徒歩数分、常連の一人なのである。
続いてレバ刺しがやって来た。
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この薄さが勝因のレバ刺し
photo by J.C.Okazawa
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焼肉店を訪れると、必ずオーダーするのがレバ刺し。
逆に滅多に頼まないのがユッケだ。
とりわけ「Lee Cook」のレバ刺しは大の気に入りで
うす〜く、うす〜くスライスされて
デリカシーあふれる状態が身上なのである。
他店のレバ刺しは刺身で食べずにサッとあぶり、
軽く火を通して味わうのが常。
ところがこの店では生で2〜3切れやってから
おもむろにチョイ焼きにするのである。
実に旨いんだな、これが!
メンバーの意見も取り入れ、
ユッケ・白菜キムチ・じゃが芋のチヂミ・
トッポキなんぞも順次、注文してゆく。
M松嬢の推したトッポキは
恥ずかしながら焼肉店で初めて頼んだ。
大韓民国はソウルの南大門近く、
裏街の屋台で試して以来だから、実に33年ぶりとなる。
いくら焼肉以外に旨いモンが目白押しといえども
他の4人にとってはやはり焼肉がメインだ。
葱タンを皮切りに、ハラミ・ロース・カルビ・
ホルモン、はては地鶏までまっしぐら。
すべてデジカメに収めたものの、
全部は紹介できないので、J.C.の好物のハラミを1枚。
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タレ抜きにして、塩・胡椒だけの特注品
photo by J.C.Okazawa
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疲れているときはカルビも精がついてよいが
疲れていないときはハラミが一番だ。
サシの入った(上)や(特上)のカルビ、
あるいはロースは大の苦手で
1枚食べれば、それでもうじゅうぶん。
マッコリのボトルがカラになり、
いよいよ締めの麺・飯類の番。
今宵はイメンス・イーター
(クイーンズ・イングリッシュで大食漢の意)の
F元嬢がいるからヘジテートなく次から次へ
石焼きビビンパ・キムチボクンバ(炒飯)・冷麺と、
ゴールデントリオの三本立て。
食いも食ったり、であった。
これを「悪魔の飽食」と呼ばずして何と呼ぼう。
【本日の店舗紹介】
「Lee Cook」
東京都文京区本駒込1-1-26かしわやビル2F
03-5842-8699
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