「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第807回
♪ 素敵なあなた ♪ を聴いたあと(その1)

銀座・十字屋ホールで
開催されたサマー・フェステティバルは
毎夏恒例となり、今回で21回目。
今年は十字屋創業135周年に当たる。

7月14日から31日まで
およそ半月に渡ったイベントを
われわれが訪れたのは22日の水曜日。
日本中が皆既日蝕に沸いた日の夜のことである。
この夜の出演者はヴォーカルの西村協と
出口誠ピアノトリオの計4人の豪華版。
生ビールをいただきながら
歌と演奏を大いに楽しむことができた。

熱唱するヴォーカリスト・西村協
photo by J.C.Okazawa

懐かしのスタンダードナンバーが
ふんだんに盛り込まれているのが
われらの世代にはうれしい。
トム・ジョーンズの「デライラ」で盛り上がり、
エンゲルベルト・フンパーディンクの
「太陽は燃えている」で熱気は最高潮に。

K石クン曰く、タバスコを掛けた小泉サンみたい
photo by J.C.Okazawa

この曲は「Cuando Caliente El Sol」、
あるいは「Love Me With All Of Your Heart」としても
広く世に知れ渡っている。

でもネ、J.C.がもっとも好きなナンバーは
コンサートが始まって間もなく歌われた
「Bei Mir Bist Du Schon」なんですな。
日本語のタイトルは「素敵なあなた」。

この曲を初めて意識したのは、今から25年前。
映画「上海バンスキング」(深作欣二監督)の中で
クラリネット奏者役の風間杜夫(実際には別人のプロ)が
吹いたのを聴いたときである。

ショーロム・セクンダが作曲したこの曲が
世に出るきっかけを作ったのは
3人とも美貌には恵まれなかったアンドリュー・シスターズ。
そして不滅の名曲として世に知らしめたのは
カーネギーホールでのベニー・グッドマンである。

第2部まで聴きたかったのだが
この夜はレストランに予約を入れてあるので
銀座はコリドー街のベルギー・ビヤホール、
「ANTWERP SIX」に直行。
メンバーはK石クンにC子サンとY子サン。
男は板橋高校、女性は豊島高校と
学窓を異にするものの、みな同期生である。

十字屋ホールで生ビールを2杯飲んだのだが
ちょいと歩いただけですぐに喉が乾く。
銀座の4丁目から土橋の近くまで
たかだか10分足らずなのに肌が汗ばむ。
やはり乾杯はビールでなけりゃ。

3人はオーソドックスなステラ・アルトワ。
J.C.は目先を変えて小麦を使った
ヴァイス・ビール(白ビール)の
ヒューガルテンのグラスを試みた。

           =つづく=

 
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2009年8月6日(木)

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