「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第810回
酎ハイ&スカッシュのススメ(その2)

自分の手でフレッシュな柑橘類を搾る、
手作り酎ハイの続きである。
この酎ハイには、酸味と香りが高く、
甘み控えめな果実のほうが向いている。

そこで重要な役割を担うのが
アルコールの源泉となる焼酎だ。
本格焼酎の風味豊かな乙類ではダメで
こればかりは甲類焼酎に限る。

そう、下町で人気のあの焼酎のことであった。
その名を亀甲宮、通り名をキンミヤ焼酎という。
三重県は四日市の宮ア本店醸の手になる、
アルコール分25%の純良焼酎なのである。
原材料はサトウキビ。

北千住の「大はし」にせよ、
木場の「河本」にせよ、
古く良かりしにっぽんの酒場は
この焼酎しか使わない。
たまたまとあるスーパーでこれを見つけて以来、
わが家の冷蔵庫ではいつも1本、
キンキンに冷えている。
キンキンのキンミヤが旨くないワケがない。

至極簡単ではあるが、一応作り方を記しておく。

(1) 好みの柑橘を二つ割りにし、
   スクゥイーザーで搾る。
   レモン・ライムなら半個、かぼすは1個、
   すだちは2個、小さいシークワーサーなら3個。
   およその見当はそんなところ。
   このとき、表皮もおろし金でおろしてやる。
   皮は少量でじゅうぶんだが必要不可欠。
   香りが格段に違ってくる。
(2) 大きめのグラス(あるいはジョッキ)に
   氷塊を入れ、その上から甲類焼酎と果汁を注ぎ、
   ソーダで満たしたら、軽くステアして出来上がり。

これが思わず歯を食いしばるほどに旨い。
殊にこの季節は格別だ。

そしてこの亜流がスカッシュ。
酎ハイの焼酎の代わりにガムシロップを入れればよい。
このガムシロだが、何も市販の既製品を
買う必要などどこにもない。
キッチンの砂糖を熱湯で溶かし、
異常に濃い砂糖水というか、シロップを作り、
それを冷まして冷蔵庫に保管しておくだけでいいのだ。

酎ハイと違ってスカッシュの場合は
オレンジ・夏みかん・グレープフルーツ、
甘い柑橘類でもまったく問題はない。

暑い夏の日にこれをやってごらんなさい。
ストローで2、3度吸ったらすぐなくなっちゃう、
喫茶店のレモンスカッシュなんぞ、
もう、まったく飲む気がしなくなる。
急な来客の際にもこれを出したら
貴女の株がうなぎ上りになること請合いある。

 
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2009年8月11日(火)

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