「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第818回
軽井沢の帰り道(その1)

かれこれ一ヶ月ほど前のこと。
同年代の飲み仲間たちと
軽井沢へ2泊3日の避暑旅行を企てた。
今年の夏なんか、暑さを避ける必要とてないが
軽井沢となれば、避暑と言わなきゃ格好がつかない。

車2台に分乗して金曜夜に出発。
われわれ先発隊は当地の人気そば店「川上庵」で夕食。
空気の乾燥した高原で飲む生ビールは
浜辺で海を見ながら飲むそれと同じくらいにうまい。
中ジョッキを3杯もやってしまった。
さすがに信州のことで名産の野沢菜も格別であった。
しかも無化調だからまったくもって言うことナシ。

くらかけ豆、一人娘、この2種類の
ひたし豆がよそにはない逸品。
普段口にする枝豆とは違った魅力に満ちている。
天ぷらや揚げ豆腐などの一品料理もまずまずで
肝心かなめのそばもそれなりにイケる。
下町の藪系と善光寺門前辺りの信州そばの
ちょうど中間といった趣きがあった。
残念なことにニセわさびがイケないので
駐車場まで引き返し、
持参した生わさびと鮫皮のおろし板を持ち込んだ。

その夜は山荘で後続組と合流し、
呑み助たちはだらだらと、
真夜中まで飲み続けながらカードに興じた。

翌日は眠い目をこすり、こすり、
どうにか軽い朝食を済ませたと思ったら
早くも昼のバーベキューの時間がやってきた。
K木夫妻が用意してくれた良質な食材の数々を
堪能しきって一日中飲み続け、
夜の帳(とばり)が降りると、
今度はビーフカレーライスだ。
そしてその夜もまた、
各自ワインやら日本酒やらを小脇に
夜明けまでカード三昧に及んだのである。
馬鹿だね、まったく。

そうした2泊だったのだが
3日目は時間もあることだし、
小旅行の団長であるIアのKチャンの発案で
富岡の旧製紙場に立ち寄ることになった。
行きがけならぬ、帰りがけの駄賃である。

入口を入ってすぐのアーケード
photo by J.C.Okazawa

見学はなかなかに興味深いものがあり、
やっと念願かなったKチャンもご満悦。

昼食の場所探しはほかに能のないJ.C.の役目。
一同がみやげもの屋で時間を費やしている間に
目星をつけたのが「富士屋」なる食堂であった。
いや、正式には「富士屋軽喫茶店」という。

こんなたたずまいには滅法弱い
photo by J.C.Okazawa

時間が止まった店内も、胸を熱くさせてくれた。

タイル張りのカウンターがご立派
photo by J.C.Okazawa

軽喫茶を名乗る通りに品書きに限界あれど、
さて、何を食べようかしら・・・。

            =つづく=


【本日の店舗紹介】
「川上庵」
 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢6-10
 0267-42-0009

 
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2009年8月21日(金)

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