第859回
好評につきアンコール(その2)
入谷の焼き鳥の佳店「鳥昭」である。
「下町を食べる会」を催して評判がよく、
あらたな参加希望者もあって
今一度の開催に踏み切ることにした。
今日は初訪問の際にカメラに収めた
美味なる焼き鳥たちのスナップをお目に掛けたい。
その前にちょっと一言。
昨日の日本オープンゴルフの石川遼は惜しかった。
ともにカップをなめた終いの2度のパットがうらめしい。
しかしながら優勝した小田龍一が
飛び切りのナイスガイと知っただけでも大収穫だった。
プレイオフで18番のティーグラウンドに戻る際、
自分から後輩の石川に「よろしく!」と握手を求めたり、
1ホール目に石川がピンそばに寄せたときには
「ナイス・アプローチ!」と声を掛けたり、
自分の難しい寄せを前になかなか出来ることではない。
小田にウインクした勝利の女神の気持ちがよく判る。
それにしてもこんなことってあるんだろうか。(記事参照)
いっぺんで小田選手が好きなったJ.C.でした。
さてさて初回の「鳥昭」である。
その夜は近所の「三富」で桜煮込み(馬もつ)やら
馬すじスープなどをいただいているので
そんなには食べられないと思っていたが
どうしてどうして、
舌鼓の連続についつい食が進んでしまった。
アサヒ熟撰の中ジョッキと同時に
運ばれたのは突き出しの2品。
小さな冷奴と砂肝の生姜煮である。
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粗塩でやる奴サンのうまいこと
photo by J.C.Okazawa
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ほどなくメインの焼き鳥が焼き上がってきた。
最初の1本は、ればタレ。
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タレにコク味がある
photo by J.C.Okazawa
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手始めに1本ずつを数種類頼んだのだが
タレものをアタマに持って来るのは珍しい。
あとはずっと塩が続いて二番手は、のどぶえ。
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コリコリとした食感が快い
photo by J.C.Okazawa
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のどぶえは、いわゆる器官である。
他店ではまず見掛けない部位であろう。
3本目は、はらみ。
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これぞJ.C.の大好物
photo by J.C.Okazawa
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焼肉屋で人気のはらみは
焼き鳥でもあばら骨の周りの横隔膜だ。
そして10日の会にも登場した、はつもと。
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コリッときたかと思うとクニュッとくる
photo by J.C.Okazawa
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はつ(心臓)につながる大動脈は歯応えと
舌ざわりが何とも言えぬ快感を呼ぶ。
次も同じく10日に供された、はごいた。
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焼き鳥屋で羽子板は初めて
photo by J.C.Okazawa
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いったいどの辺りかと思っていたら骨盤だった。
固さの中に柔軟性も兼ね備えて二重丸。
続いては、しろ。
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焼きとんではおなじみのしろ腸だが
photo by J.C.Okazawa
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これは食べてびっくり。
噛んでいるうちに豚のシロに似た風味が湧き出る。
これまた聞きなれない、小肉。
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小肉は他店でいうところのせせり
photo by J.C.Okazawa
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せせりは首肉のことで
淡白ながらも繊細な噛み心地が命だ。
お次も初耳の、砂肝がわ。
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砂肝のサイドの稀少部位
photo by J.C.Okazawa
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砂肝の薄切りみたいのが重なって供される。
最後の1本は、すじ。
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これだけは白髪ねぎが添えられる
photo by J.C.Okazawa
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ももの付け根の肉はヒザナンコツに似た感触。
白髪ねぎが添えられ、しかもこの1本のみ醤油ダレ。
いずれも満足の9本であった。
どうです? おいしそうでしょう?
ぜひとも食べたくなった方のご応募はこちらです。
※たくさんのご応募、ありがとうございました。
第四回「下町を食べる会」は定員に達しましたので、
応募は締切りとさせて頂きます。
【本日の店舗紹介】
「鳥昭」
東京都台東区入谷1-26-7
03-6325-8631
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