「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第858回
好評につきアンコール(その1)

まずはお知らせから。
先週の土曜日(10日)に開催した
第四回「下町を食べる会」が大変に好評だったので
来る11月2日(月)にもう一度、開催します。
詳細は末尾をご覧ください。

20名まで入れない入谷の「鳥昭」でしたが
店内のカウンターとテーブルは熱気でムンムン。
みなさん、酒も料理もよく召し上がられて
ご満悦のご様子が何よりでありました。

当夜のいただきものは
塩でやる小さな冷奴とゆでた砂肝のあとに
フルーツトマト&旨味きゅうりが登場して
不足気味になりがちなビタミンと植物繊維を補給。
もちろん、味のほうもけっこうだ。
焼き鳥は5本。
順に、はつもと(大動脈)・れば・
はごいた(骨盤)・ねぎま・すじ。
いずれも飛び切りのおいしさである。
精がつくと評判のアピオス(ほど芋)をはさみ、
続いては比内地鶏の鍋。
これまた鶏肉・スープともに滋味にあふれている。
締めの鳥そぼろ丼も申し分がなかった。

バタバタと各テーブルを回っていたもので
真っ当な写真が撮れず、
2ヶ月前に初めて訪れたときのスナップをご覧にいれたい。
その前に「鳥昭」との馴れ初めである。

あれは8月初めのこと。
月刊誌「めしとも」の取材を兼ねて
入谷の交差点にある「三富」(第835回参照)を訪問。
煮込みの連載を担当しているため、
都内でも珍しい馬もつ煮込みを紹介しようという腹積もり。
取材を終えたあと、もう1軒どこかに寄ろうと思い、
三ノ輪方面に歩き出して遭遇したのが「鳥昭」だった。
店先に出ていた品書きを一目見て
この店は只者ではないことを確信する。

自慢じゃないけれど、
ウン十年もあの店この店を食べ歩いていると
メニューを見ただけで作り手が発信するメッセージを
的確に受信することができるようになる。
「チェックメイト・キングツーからホワイトロックへ・・・」
「こちらホワイトロック、どうぞ!」
てな案配なのである。
これは焼き鳥屋の店主がサンダース軍曹で
J.C.がヘンリー少尉というわけですな。

「何のこっちゃい?」――
そうでしょう、そうでしょう、
これだけじゃ何のことやら判りまへんな。
ご興味がおありの方は
「コンバット」をググッてみてください。

そうして独り、店に飛び込んだのでした。
アサヒ熟撰の生ビールは好みではないのだが
とりあえず中ジョッキをお願いしておいて
じっくりと焼き鳥リストを吟味する。
ややっ! のどぶえ・ちょうちん・小肉と、
大好物のオンパレードではありませぬか!

おっと、焼き鳥の写真でした。
それはまた、月曜日に。

              =つづく=


たくさんのご応募、ありがとうございました。
第四回「下町を食べる会」は定員に達しましたので、
応募は締切りとさせて頂きます。

 
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2009年10月16日(金)

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