「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第908回
2009年の月間チャンピオン=ランチ篇=(その1)

当コラム年末恒例のランチとディナーの月間チャンピオン。
今日から四日間に渡って
各月のベストランチとベストディナーを発表します。

1月某日
レバンテ(有楽町)・・・洋食
 冬になるとどうしても
 この店の牡蠣を食べずにはいられない。
 三重県・的矢産の牡蠣は
 小津安二郎の映画にも登場する優良牡蠣の古参。
 生でよし、フライまたよし、ピラフさらによし。
 その日は牡蠣フライ定食を食べました。

2月某日
ラビラント(白金)・・・フレンチ
 「庶ミンシュラン」の取材で訪れた。
 普段めったに食べられない仔牛の腎臓、
 いわゆるロニョン・ド・ヴォーに舌鼓をポンポン。
 ツガニのビスク、スープ・ド・ポワソン、
 いつ味わってもブレない美味しさに脱帽。
 豊富な品揃えのアラカルトは当店の真骨頂。

3月某日
天ぷら 逢坂・・・天ぷら
 新橋といってもロケーションに恵まれぬ街のはずれ。
 格安のランチを提供しているわけでもない。
 にもかかわらず、天ぷら定食を求めて
 OL・リーマンが日々、列を成す。
 百聞は一食に如かず。
 食べてみればその理由が実感できる。
 天丼もまた捨てがたし。

4月某日
丸文(馬喰町)・・・うなぎ
 メディアがほとんど取り上げない無名店。
 しかしながら、供するうなぎは一級品。
 昼のうな重もさることながら、
 夜に一献傾けるのが何よりだ。
 肝焼きとヒレ焼きの旨さには言葉を失う。
 エトワール海渡の裏手にひっそりとたたずむ、
 誰も知らない隠れたうなぎの名店がここ。

5月某日
匠 達広(新宿)・・・鮨
 四ツ谷の名店「すし匠」で修業した若き店主が腕を振るう。
 「すし匠」名物・ばらちらしは本家に勝るとも劣らず。
 この夏、開店したばかりで気力も充実。
 新宿は救いようのない江戸前鮨の不毛地帯だけに
 この店が果たす役割は大きい。
 今後はたして掃きだめの鶴として大成するか?

6月某日
神田川支店(両国)・・・うなぎ・すっぽん
 ご存知、明神下「神田川本店」の暖簾分け。
 とは言っても、それは遠い遠いむかしのハナシ。
 家族経営の温もりあふれる接客が
 うなぎのおいしさに拍車を掛ける。
 本店では味わうことのできない
 すっぽんが魅力で夜訪れたなら必食の逸品。


週明けの月曜日はランチ篇の後半をお届けします。

           =つづく=

 
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2009年12月25日(金)

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