「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第911回
2009年の月間チャンピオン=ディナー篇=(その2)

ディナーの月間チャンピオンの続き、今日は年後半です。

7月某日
天竜(清澄白河)・・・和食
 この月はここで2回に渡り、
 「第3回下町を食べる会」を開催した。
 何といっても主役は天竜川を上ってきた天然の鮎。
 出席のみなさんは打ち揃って
 塩焼きと炊き込みごはんに舌鼓。

8月某日
鳥昭(入谷)・・・焼き鳥
 今年最大の発見はこの店。  
 すじ・しろ・ちょうちん・のどぶえ・はごいた、
 稀少部位のオンパレードに欣喜雀躍。
 すぐに再訪し、すばらしさを再確認。
 10・11月に「第4回下町を食べる会」を決行した。

9月某日
桜家(三島)・・・うなぎ
 静岡県・三島市の名物・うなぎには毀誉褒貶あり。
 「旨い!」という声が挙がるかと思うと、
 「それほどでも・・・」という噂も聴く。
 とにかく自分の舌で確かめなきゃハナシにならない。
 その結果、この店に脱帽した。
 1軒だけの訪問で街全体の評価は下せぬが
 うな丼(2620円)は東京のトップスリー・クラス。

同じく9月某日
しむら(浜田山)・・・中華料理
 値段の高・安を問わず、本場中国からの料理人が
 腕を振るう店が東京を席巻している。
 一方、日本人の舌と胃袋を支えてきた昔ながらの
 町の中華屋さんは衰退の一途をたどるばかり。
 こんな今、ここの海老チリ・酢豚・餃子・
 焼きそば・チャーハンを食べてごらんなさい。
 “日本の中華”のすばらしさを再発見すること請け合い。

10月某日
青空(銀座)・・・鮨
 初っ端の生海胆3連発には感心しなかった。
 それを挽回したのが、七尾の蝦蛄と気仙沼のかつお。
 にぎりでは、すみいか・赤貝・中とろがよく、
 天然の縞あじも味わい深いものがあった。
 
11月某日
世良田(麻布十番)・・・焼き鳥
 10月に続いての連荘だったが
 お腹を空かせて行ったぶん、当月の訪問に軍配。
 鳥わさ・もつ佃煮・新香盛りで
 キリンハートランドの生と瓶をやり、
 ラングドックの赤に切り替えて焼き鳥に突入。
 締めはそぼろ&塩そぼろのハーフ&ハーフの小どんぶり。

12月某日
ル・シズィエム・サンス(銀座)・・・フレンチ
 当月は月初と月中に2度訪れた。
 “月初”に訪れた際、次回のために
 S木シェフにお願いしておいた
 ジビエが功を奏し、“月中”に軍配。
 蝦夷鹿カルパッチョのボリュームにたじろぎながらも
 メインディッシュの森鳩ローストの滋味を堪能。
 スコットランドから届いたちょっと早目の
 クリスマスギフトに大興奮の夜と相成る。
 
今年のディナーの年間グランドチャンプは「天竜」
次点は「鳥昭」でありました。

 
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2009年12月30日(水)

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