「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

新年のごあいさつ 2010年

新年おめでとうございます。
今年も当コラムのご愛読、
よろしくお願い申し上げます。

丑年が往って寅年がやって来ました。
丑を送るとなると、何やらお盆の送り火に
欠かせないナスの牛を思い出します。
迎え火はキュウリの馬、送り火はナスの牛、
むかしの日本人の優しい心根が
しみじみと伝わってまいりますねェ。
とはいえ、お盆の話題は季節はずれでした。

年末年始になると、必ず放映されるのが
富士フィルムのテレビCMです。
おなじみの希林オバさんが
デッカい虎を引きずり出して来たのには笑いました。
CGを知らないむかしの人が見たらたまげますよネ。

目を海外に転ずると、寅を迎える1ヶ月前に吹き荒れた
アメリカのタイガー・スキャンダルは
いつになったらほとぼりが冷めるのでしょう。
タイガー自身、限度を超えた火遊びのわりに
あまりにも脇が甘すぎましたが
いやはや次から次へと現れる“牝豹たち”にもあきれます。
何だか行き倒れ寸前の旅人に群がるハゲ鷲みたいですな。

さて、この元旦。
2010年の第1食には何を食べるとしましょうか。
毎年、元旦は朝昼兼用のブランチを
10時前後にいただくならわし、
今年もそれは変わりません。

1年前は年末のうち(12月30日)に
豪華なおせち料理を食べちゃいましたが
今年は自省してそんな勇み足は慎むことにしました。
もともと母親を亡くしてからというもの、
おせちとはほとんど無縁の身。
これといって食べたいものもないし、
暮れの買出しは想像しただけでゾッとします。

そこで今年は初めての試みとして
清酒(屠蘇は飲みません)や雑煮を排してしまい、
限りなく洋食チックにいくつもり。
たまたま良質なバローロを入手したこともあり、
正月早々、気分ははるか北イタリアの青い空へ。
こいつを前日の大晦日に抜栓しておき、
熟成感を楽しもうって寸法なんです。
もちろん、例年通りに
今年も寝覚めの1杯はよく冷えたビール。
それから赤ワインに移行してゆくわけですね。

肝心の料理はどうしましょう。
アンティは何か生野菜。
おそらくルッコラのサラダでしょうかね。
プリモは乾燥ポルチーニと生クリームを使ったパスタ。
タリアテッレにするかペンネ・リガーテにするかは気分次第。
セコンドはおそらく必要ないけれど、
鳥のもも肉でもあぶってローズマリー風味かな。
こんなふうに今年の「食べる歓び」のスタートを
切れたらと考えております。

 
←前回記事へ

2010年1月1日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ