「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第914回
読者オススメのステーキ (その2)

当コラム読者のK原サンのご推奨に従い、
六本木の「ステーキハウス チャコ」に来ている。
化調たっぷりのわかめの吸い物に唖然としたところだ。
ライスにはともかくパンにこいつは合わんだろう。

そうこうするうち、
ジュージューと音を立ててステーキが運ばれた。
この店はナフキンを出さないので
シャツに油が飛ばないかと気が気ではない。
ナフキン出さずにシズリング・プレートは勘弁だ。

ガルニはコーン・カリフラワー・ブロッコリーの
ソテーが少しずつに大きめのベイクドポテト。
当コラムのために写真を残そうにも
照明が暗すぎてこれではまともに写らない。
フレンチやイタリアン、はたまたエスニックの
レストランではままあることで
中には料理がはっきり見えない店もある。
鮨屋並みとは言わぬが、もうちょい明るくしてほしい。

ともに150グラムのリブアイとフィレを半分ずつ分け合い、
まずフィレのほうからパクッとやった。
「・・・・・・?」――牛肉の味も香りもしない。
いや、確かに牛フィレなのだが
本来この素材が持っているはずの風味が
はなはだしく希薄なのだ。
リブアイは多少マシながら、やはり物足りない。
デミグラス風のソースを掛ければその味はするけれど、
牛肉を食べている醍醐味がまったくない。

和牛でないことは明らか(ハナから期待はしていない)だ。
おそらく豪州産だろうと思われた。
アルバイト風の男の子に訊ねると
「エッ? ちょっと判らないんですけど・・・」
「うん、じゃ、ちょっと訊いてきて」
「あっ、ハイ!」
と、こんなやりとりが交わされた。
う〜ん、それにしてもK原サン、
またやってくれちゃったよ。
悪くないのはパンとライスだけではミジメだ。

アルバイト君の帰りが遅いので
飲みものの注文を取りにきた女性接客係に
「この牛肉は豪州産ですか?」――もう1度訊ねた。
「エッ、え〜と、え〜、あっ、メキシコです」
「なるほどね、どうもありがとう」
するとですよ、その直後にアルバイト君が遅いお帰り。
「牛肉ですけど、国産だそうです」
お〜っと、当方これには再び唖然。
上方漫才のオチではないが「もう、エエワ」と相成った。

救いはランチセットに組み込まれている飲みもの。
コーヒーでなく紅茶を所望したら
きちんとアイスに対応してくれ、
しかもスライスレモンが厚くてエラい!

「チャコ」のステーキを新年早々、酷評するに当たり、
K原サンに仁義を切ってその旨をメールで告げると、
「げ・・・どうもすみません(汗)
 (中略)
 大好きな店なんですが、、
 う〜む、ほんとすみません。
 どうぞバッサリやってしまってください」

なかなかに潔い返信が戻ってきた。
ここが彼のいいところなのだが
しばらくは推挙を遠慮してくれないかなァ・・・。
と、これは冗談。


【本日の店舗紹介】
「ステーキハウス チャコ」
 東京都港区六本木5-18-22 2F
 03-3583-8101

 
←前回記事へ

2010年1月5日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ