「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第960
銀座の「あら輝」の訪問記(その2)

昨日は上野毛時代の「あら輝」を7年半前に
初訪問した際の模様を紹介した。
予断ながら当時、J.C.はまだまだ若かったとみえ、
食べに食べまくっている。
その週はすべて外食でザッとこんな塩梅である。

2002年9月某週
月 L 千寿竹やぶ(そば)千住大橋  
   D 田毎(焼き鳥・釜めし)浅草
火 L 今荘(うなぎ)神保町
   D シドニーブルー(豪州料理)渋谷
水 L 魚がし耕ちゃん(活魚)銀座
   D グットドール銀座(ワインバー)銀座
木 L はなぶさ(そば)門前仲町
   D プティ・ポワン(フレンチ)広尾
金 L 蓬莱屋(とんかつ)上野
   D あら輝(鮨)上野毛
土 L メゾン・ブランシュ(フレンチ)乃木坂
   D えん屋(居酒屋)赤坂
日 L 大盛軒(中華)江古田
   D じゃるだん(欧風料理)銀座

赤字は少なからず、満足させてくれた店々である。
すでにこのうちの何軒かは閉店していて
月日の流れを実感せずにはいられない。

さて、さて、タマちゃんネタで「あら輝」の親方を笑わせ、
和やかな雰囲気下でのお勘定だ。
昨日紹介したいただきモノは掛けることの2である。
それに飲みものが2人でビールの小瓶が3本と冷酒が3合。
締めて金25500円也と驚くほどに良心的であった。
なんと1人13000円弱である。

その後、人気の上昇とともに
価格がスライドしていることは承知している。
それでも今回の訪問では支払額の予測がつかなかった。

そろそろ銀座の「あら輝」に舞い戻ろう。
しぶしぶプレミアム・モルツで
左隣りのグルメ評論家と乾杯し、いよいよスタートである。

真っ先に島原産の星がれいが3切れ供された。
やや薄めに切りつけられている。
星がれい特有の繊細なテクスチャーを楽しむことができた。
一足遅れて来た右隣りの3人組は真鯛の松皮造りで始まり、
とうとう仕舞いまで星がれいが出なかった。
変人の評論家が小声でつぶやく。
「真鯛のほうを食べたかった」
それをJ.C.、無言で引き取って
「バッカじゃなかろか」
心の底でつぶやき返し、あきれはてる。

季節柄、蒸しあわびはイケナいので
代わりに蒸しとこぶしが登場。
これもあわび同様に肝が添えられているが
旨みに奥行きがまったくない。
貝類が多彩な冬場にとこぶしは不要だろう。

モルツとどっちもどっちだけれど、
ビールをエビスにチェンジする。
呑ん兵衛の評論家はぬる燗を所望した。
それも立て続けに2本。
察するにアル中予備軍どころか
アル中正規軍ほどに症状が進んでいるようだ。
他人のフリ見てわがフリ直せ、肝に銘じなければ・・・。

            =つづく=

 
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2010年3月10日(水)

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