「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第980回
最中と玉子をいただいて

自分の焼きとん好きは先週も綴ったばかりだが
焼き鳥だって嫌いなわけではない。
それどころか入谷の「鳥昭」を発見したおかげで
焼き鳥を食べる頻度がアップしている。
その「鳥昭」へは毎月1度、
コンスタントに通うようになった。

食べ歩き仲間のN戸夫妻と夕食に出掛けた。
2人は大の焼き鳥好きにつき、
彼ら未踏の「鳥昭」に案内した。
旧友のK石クンと計4人、
カウンターの角々(かどかど)スポットに収まる。

赤ワインを2本持ち込んだ。
J.C.はバローロ・フォンタナフレッダ‘03年、
K石クンはサンテミリオンの
ヴィルジニー・ドゥ・ヴァランドロ‘05年である。
ちなみに持込み料は1本3千円。
一番搾りの中瓶を数本空け、ワインに移行する。

鳥わさや背肝の時雨煮をつまんだら
焼きモノは珍しい部位を中心に焼いてもらう。
ハツヒモ・砂肝エンガワ・ハラミ・うず玉・ハゴイタ・
シロ・カンムリ・モミジ・レバー・背肝・フォワグラと、
食べも食べたりである。
新顔の登場がこの店の進化を裏づけてもいた。

稀少なカンムリはお察し通り、鶏冠(トサカ)のこと。
これを食するのはかれこれ20年ぶり。
ニューヨークはトライベッカの仏料理店、
「Chanterelle(シャンテレール)」で
鶏冠ばかりが1ダースも皿に散らばる特異な前菜だった。

名物のそぼろ丼で仕上げてN戸夫妻は揃って大満足。
めでたし、めでたしである。
その後は観音裏のスナック「N」で恒例のカラオケ。
N戸氏の唄った曲数は
彼が食べた焼き鳥の本数を軽く上回っていただろう。
控え目なJ.C.は、もちろん本数を下回った。
時計がシンデレラの門限を回ったのでお開きとする。

ことあるごとに夫妻からは
いろいろ美味しいモノをいただくのだが
当夜はおみやげを2品も用意してくれていた。
まずはご覧あれ。

源泉玉子と佐久良もなか
photo by J.C.Okazawa

源泉玉子は山代温泉「あらや 滔々庵」製造の温泉玉子。
ふ〜ん、こんな風に1個ずつ包まれた玉子は初めてだ。
こりゃ明朝まで待てないと「N」で試してしまった。

心なしか品格が漂っているような・・・
photo by J.C.Okazawa

ふむ、ふむ、通常の温泉玉子は黄身ばかりが
主役のようだけれど、これは白身にも存在感あり、
食味のほうもしっかりしている。

翌日、めったに甘いものを口にしないJ.C.が
春日部は「おづつみ園」の銘茶を淹れて
大津は「叶 匠寿庵」の佐久良もなかをいただいた。

あずき餡の中に牛皮が忍ばせてある
photo by J.C.Okazawa

さすがにN戸氏の推奨品は
非甘党の野暮天をも、うならせるものがあった。
加えてさすがにO堤氏の手になる緑茶は
ペットボトルの「お〜い ナントカ!」とは
一味も二味も違う上に香りも別物。
銘菓と銘茶を“迷人”が同時に味わうの図であった。

今日はまとめて4軒、紹介しちゃいました。

【本日の店舗紹介】その1
「鳥昭」
 東京都台東区入谷1-26-7
 03- 6325-8631

【本日の店舗紹介】その2
「あらや 滔々庵」
 石川県加賀市山代温泉湯の曲輪(番地なし)
 0761-77-0010

【本日の店舗紹介】その3
「叶 匠寿庵」
 滋賀県大津市大石龍門4-2-1
 0120-465320

【本日の店舗紹介】その4
「おづつみ園」
 埼玉県春日部市粕壁2-1-1
 048-752-6610

 
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2010年4月7日(水)

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