「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1033回
ベスト16が見えてきた!

日本は実によく戦った。
もちろんオランダ戦のことである。
最近の日本代表のベストマッチと言い切ってよい。
よって今日もまた、W杯ネタをお許しいただきたい。
試合を振り返るにあたり、
各選手のパフォーマンスを10点満点で採点してみよう。

川島:8
長友:8 闘莉王:9 中澤:6 駒野:6
阿部:7 遠藤:7 長谷部:6.5
大久保:8 松井:7.5
本田:5.5
俊輔:5 岡崎:5 玉田:4.5

川島はあの失点だけが残念だったが
あれを止めろというのは酷だろう。
それよりも終了間際の2度にわたる絶体絶命の危機を
救ったことを評価したい。

闘莉王は八面六臂の大活躍で二重丸。
相手のCK、FKをことごとくはじき返したのは立派だ。
失点時のクリアが小さかったものの、
闘争心、運動量ともに申し分なかった。
W杯終了後に海外からのオファーが舞い込むことだろう。

中澤・駒野の右サイドも頑張ったが
左サイドと比較すると、モロさが散見された。
収穫は左も右もこなせるようになった長友の飛躍的成長。
阿部・遠藤・長谷部の奮闘も善戦の源泉となった。

相変わらずゴールマウスに嫌われている大久保は
このゲームに限って身体のキレが抜群。
ドリブルで仕掛け、シュートにつなげる連動性は評価できる。

松井はカメルーン戦同様に余裕のあるプレイ。
ほかの選手はあのセンスを見習ってほしい。
ただ、あんなに飛ばしたらフル稼働は難しい。
おそらく岡チャンとの間に約束事ができているのだろう。

本田は明らかに不デキ。
もともとスピードがないのに運動量と献身度にも欠けた。
それにしてもメディアの“本田一辺倒”には
ほとほとウンザリだ。

実戦から遠ざかっていた俊輔はもはや“錆びたナイフ”。
“砥ぎ”に出さないとデンマーク戦では使えない。
ピチピチ状態でピッチに立った岡崎・玉田は
独楽鼠(こまねずみ)の役割も担うべきなのに
その意識があるのかどうか、きわめて疑わしい。
業を煮やした闘莉王・遠藤が
前線で必至にボールを追いかける姿を
どんな眼で見ていたのだろう。

試合終了後、テレ朝の実況スタッフのみなさんは
異口同音に“悔しい、悔しい”を連発していたが
(さすがにセルジオさん&ヒデは違った)
J.C.はちっとも悔しいと思わない。
むしろ1点差負けに小躍りしているくらいだ。

実は岡田監督の第一声も“悔しい”だった。
しかしこの言葉を額面通りに受け取るのは愚か。
敗軍の将たる者、“負けは予定通り”などと
口が裂けても言えないわけで
本心はホッとしているに違いない。
デンマークと引き分けても
決勝トーナメントに行けるのが何よりの収穫だ。

オランダ相手の0−1はGL勝ち抜けには上首尾。
GLでの戦い方は決勝トーナメント進出につなげるのがすべて。
そのためにも0−1の敗戦は悪くない。
そもそもオランダに勝利するのは時期尚早で
ダッチ軍団はもうしばらく泳がせておいてよい。
再びあいまみえたときに撃破すればよいのだ。
それが7月11日だったらどんなにすばらしかろう。

 
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2010年6月21日(月)

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