「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1043回
初めて食べたオレンジすいか

ブラジルもアルゼンチンも消えてしまった。
恥ずかしながら、J.C.の予想も大ハズレ。
決勝戦のピッチに立つのは
南米の両雄しかないと信じて疑わなかった。
番狂わせがあるとすれば、ブラジル戦のオランダ、
アルゼンチン戦のドイツしかないと綴ってはみたものの、
それはあくまでも番狂わせのハナシだ。

ブラジルの敗戦は番狂わせだろうが
アルゼンチンは完全に力負け。
それにしてもワンパターンで4度が4度すべて
右サイドからヤラレるかね、バッカじゃなかろか!
修正がまったく利かなかった現場も現場だけれど、
現場監督(マラちゃん)の無策は目を覆うばかり。

ブラジルはブラジルでどうして自分たちが敗れたのか
いまだ身に降りかかった悲劇を受け止められず、
傷心のまま帰国の途につくしかなかった。
前半と比べて激変した手駒の姿を
ドゥンガはなぜ傍観していたのだろう。

今さら死んだ子の歳を数えても仕方がないが
オランダ−ドイツの決勝戦だけは観たくない。
ウルグアイには期待できないので
是が非でもスペインに奮起してもらいたい。
それにしてもパラグアイ戦のゴールは
今はあまり見る機会に恵まれないピンボールさながら。
ポストを3回たたいてのゴールインは前代未聞だ。

J.C.がスペインに期待する理由は
サッカーはあくまでもサッカーであって
バスケットボールでは断じてないからだ。
サッカーがバスケットやバレーボール同様に
ノッポのためのスポーツに堕しては
日本のサッカー少年に明日はない。

W杯をよそに今年の梅雨はジメジメすることもなく、
お日様もしょっちゅう顔を出してなかなかに快適である。
おかげで生ビールは言うに及ばず、
レモンを搾り込んだ酎ハイも申し分ナシ。
枝豆、谷中生姜、冷奴がまことに旨いし、
枇杷(びわ)も西瓜(すいか)もけっこうだ。

そんな折、月刊誌「BRUTUS」の7月号をめくっていて
福井県・坂井市の東尋坊オレンジスイカに行き当たった。
最近、黄色いクリームすいかを見掛けなくなったけれど、
需要があんまり伸びないのであろうか。
東尋坊オレンジスイカは激甘がウリながら
肝心の値段が1個5千円超えときた。
これじゃわれわれ庶民には高嶺の花と、
高くもない鼻で笑っていたところ、
たまたま、近所のスーパーでオレンジ色のすいかに出食わす。
福井県ではなく千葉県産のそれは
8分の1カットで400円足らずであった。
一瞬、これは安いと思ったが
8を掛けると3200円、やっぱりいいお値段である。
それでも東尋坊よりはずいぶん安いから、
ものは試しと買い求めた。

その夜の帰宅後、酔い覚ましに
よお〜く冷やしておいたヤツをおもむろに味わう。

色は夕張メロンに近いオレンジ
photo by J.C.Okazawa


5切れにカットしてみました
photo by J.C.Okazawa

カットせずに丸ごとカブリつきたい誘惑にかられたが
志村けんではないから(古いネ、どうも)何とか思いとどまる。

おう、最初の一口で早くも舌が激しく反応するではないか。
何だ、この甘さは! 
読者におかれましても、いつかどこかで見掛けたら
ぜひ、一食されることをおすすめします。

 
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2010年7月5日(月)

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