第1053回
ぶらり多摩川線の旅(その2)
東急・多摩川線の矢口渡に来ている。
「レストラン・コニシ」のメニューの続きである。
サラダ
玉子
ライス
カレーラスイス、ドライカレー |
各650円
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チキンライス、オムライス |
各650円
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ハンバーグガレー、ハヤシライス |
各750円 |
スパゲッティ
ナポリタン、ミートソース |
各650円
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ミートボール |
750円 |
サンド
ミックス、ハム |
各500円
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ハンバーグ、ロースカツ |
各550円
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飲物
ビール |
550円
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ハイボール、ジンフィズ |
450円
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とまあ、こんな具合である。
これでも全商品の半分以下だから
守備範囲の広さは尋常ではない。
あのイチローもタジタジだろう。
サッポロ黒ラベルを飲みながらメニューとにらめっこ。
5分ほど掛けてやっとこさ、決断した。
選んだのは二品定食とドライカレーだ。
まだビールが残っているので
二品定食を先に作ってもらう。
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女性的な海老フライと男性的なハンバーグ
photo by J.C.Okazawa
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海老の尻尾が赤い。
これなら尻尾まで食べられる。
ドス黒いヤツを平気で出してくる店があり、
こちらもフトコロに呑み込んだドスを
思わず抜きたくなることがある。
ハンバーグは近頃流行の
粗挽き牛肉100%なんていうのでなく、
つなぎのパン粉も主張する昔ながらの正統派。
ことほど左様に、にっぽんの洋食には
常に庶民の味方であってほしい。
だからこそハンバーグは長いこと、
洋食屋の主役を張り続けていられるのだ。
ビール瓶が2本カラになってドライカレーが登場。
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これも男性的な大盛りクン
photo by J.C.Okazawa
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インド料理屋でビリヤニを注文しても
洋食屋でドライカレーはめったに頼まない。
実はこの夜、店頭のサンプルケースを眺めているとき、
中から流れてくるカレーの匂いに
早くも鼻の穴が反応し始めていたのだ。
結局、これが決め手となって
ドライカレーに白羽の矢が立った次第。
はたしてインパクトのある一皿に
今度は舌が激しく反応したのだった。
喫茶店のママがちょこちょこっと
フライパンを揺すって作るカレーピラフとは
別次元の食べものがこの“古き良き店”にある。
明日は隣りの旧赤線地帯、武蔵新田へ潜入。
=つづく=
【本日の店舗紹介】
「レストラン・コニシ」
東京都大田区多摩川1-6-1
03-3759-2531
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