第1065回
わがふるさと長野へ(その4)
「五明館」は飛び切りおいしい洋食店ではないが
丁寧な料理を適正な価格で提供している優良店である。
懐旧の心を満たし、ここでみんなといったん別れて
1時間ほどの自由時間を得た。
何をするのかというと、思い出をたどるのである。
善光寺本堂の裏手を左に進むと、
ありました、ありました、寒い日に立ち寄り、
熱い甘酒をフウフウいって飲んだ茶店が。
 |
奥に見えるのが本堂
photo by J.C.Okazawa
|
夏場に甘酒やおでんを注文するものはいない。
かき氷ののぼりは立っているものの客はゼロだ。
誰が営んでいるのか外からは図り知れぬが
オバちゃん、今度また寄るからね〜。
細い道を道なりに歩いていくと神社の鳥居の前に出る。
この右手角は現在、駐車場になっているが
むかしは靴屋が毎日、トントントントンと
リズミカルな音を立てていたものだ。
隣りに住むJ.C.は靴屋のオヤジのことを
トントン小父ちゃんと呼んでいたっけ。
2階建ての生家はそのままの姿で建っていた。
個人の住居ではなく、事務所として使われているようだ。
真ん前にある幼い頃遊んだ湯福神社の境内を歩く。
樹木の緑が深く、その下を涼風が吹き抜けてゆく。
御神木であるケヤキの大木はまた一回り太ったみたい。
 |
推定樹齢900年のケヤキ
photo by J.C.Okazawa
|
境内を西から東に横切って流れる小川もむかしのままだ。
 |
湯福川なる立派な名前が付いている
photo by J.C.Okazawa
|
幼稚園に通っていた頃、
お世話になっていた植木屋の娘を
あやまって写真の石橋から川に落としてしまったことがある。
アゴの下を数針縫ったそうで親にはこっぴどく折檻された。
キズが目立っていなければよいが・・・。
長野の帰りは湯田中で露天風呂につかり、
軽井沢に舞い戻ってまたジャラジャラ。
小人でもないオッサンが4人も雁首並べて
♪森の山荘でどんじゃらほい♪ である。
まったくもって付ける薬はございませんな。
何だかんだの変則3泊4日。
トータルで8時間も寝てないんじゃないかな。
帰りは横川でまた峠の釜めしを買って帰宅後食べたが
毎年だとありがたみも薄れてくる。
とは言っても水準はかなり高いものがあるけどね。
そう、そう、新しくオープンした寄居PA上り線、
通称「星の王子さまPA」のパン屋、
「ブーランジェリー シェブー・トゥ・ドレ」。
ここのパンが花マル印だ。
パネ・オ・トラッド、クロワッサンともによかった。
つい先日の散歩中、
深川・牡丹で偶然見つけた天然酵母ぱん屋、
「たかたま こむぎ」の角食パンも当たりで
ここんとこ“J.C.も歩けばパンに当たる”、
このことのたび重なりである。
普段、あんまりパンは食べないのにね。
【本日の店舗紹介】その1
「シュブー・トゥ・ドレ」
埼玉県深谷市本郷字北坂3064-4
寄居PA上り線
048-5984879
【本日の店舗紹介】その2
「たかたま こむぎ」
東京都江東区牡丹3-19-8
03-3630-7098
|