「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1073回
友里征耶 哀れなり!

またまたやってくれました薄髪の咬みつき亀。
エッ、誰のことですかって?
あんまり名前は売れてないけど、
一応、友里征耶なる友好的な苗字と
好戦的な名前がゴチャ混ぜのペンネームを
後生大事にブラ下げているアンポンタンのことですよ。

あのカン違いにはたびたび煮え湯を飲まされた。
此度も根拠なき因縁をつけられてしまい、
またもや身に降る火の粉を払う破目に陥った。
しばらくは泳がしておく腹積もりだったが
あまりに周囲が騒ぎ立てるものだから
ボヤが大火にならぬうち、火元の消火に努めるとする。

ことの起こりは現在、発売中の「めしとも」。
今回より連載を一新し、互いに“ペン先”の志向を替えた。
J.C.は「B級グルメ 男の作法」、
友里は「真・江戸前鮨入門」ときた。
今回、亀が取り上げた店は銀座に進出した「あら輝」である。
江戸前鮨の何たるかを把握していない輩が指南役とあっては
コラムの行く末がつくづく思いやられる。
応用の利かない珍筆家に何とかシゴトをみつけてくれた、
O編集長の苦心のあとが、今さらながらに偲ばれる。

事実と反対のことを書かれてははなはだ不本意ゆえ、
大人気ないと知りつつも、火の粉を払ってゆきたい。
赤字が友里による誤解、あるいは中傷、青字が真実である。

(1) J.C.オカザワが好きな海鮮寿司屋と判断
 J.C.は蟹でも海胆でも牡蠣でもイクラでも
 海鮮モノをつまみはするが、けしてにぎってはもらわない。
 にぎりは江戸前シゴトを施した種に限る。
 最後の晩餐と決めているのは浅草「弁天山美家古寿司」。
 平目昆布〆・小肌w/おぼろ・穴子w/煮きり・
 穴子w/煮つめ・玉子   以上の5カンだ。
 いつぞや日刊ゲンダイで西大島「與兵衛」の光りモノを称し、
 いずれも酢の〆すぎでどのサカナもみな同じ味と
 図らずもカミングアウトしちゃった友里こそが
 江戸前鮨を知らぬ鮨オンチである。
 オマケにチューブわさびの愛好者だしぃ・・・、ったく。

(2)オカザワは蒸しトコブシをアワビと勘違い
 まな板の上で包丁を入れる親方に
 「それはアワビですか?」と訊ねただけのこと。
 もっとも、遠目にはどちらか判別しかねるが
 「それはトコブシですか?」などと訊ねようものなら
 「お客さん、ウチはトコブシなんざ、
 金輪際、使ったことがねェんだがな!」――
 このような騒動にならないとも限らない。
 場数を踏んでいないがため、
 鮨職人の気性を読めない友里の浅薄さが
 いみじくも露呈したカタチだ。
 情けないのは文中、真鯛の松皮造りを
 “松川造り”と書いてしまっていること。
 大変な間違いというか、無知丸出しで
 要するに名称の由来をまったく理解していないのだ。

(3)ビールに日本酒や焼酎(無粋なオカザワ)を飲んで・・・
 西暦2010年のこの世の中に、いまだに焼酎を認めない
 “時代遅れの亀”が生き長らえていること自体が摩訶不思議。
 自分と異なる嗜好の持ち主を誹謗・軽蔑する生き物が
 存在するからこそ、この惑星からディスクリミネイションは
 なくならないし、宗教戦争が絶えることはない。

いや、まったくもって“薄髪亀”には困ったもんだ。
モテない友里が一方的に想いを寄せるオンナを
略奪したことなどただの一度もないのに
こう年がら年中、とっかけ突っかけされたひにゃ、
J.C.もそれなりに忙しい身、たまったもんじゃありやせんぜ。

 
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2010年8月16日(月)

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