「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1075回
これはいったい何でしょう?

今日は初手から出し抜けに問題です。
まずは写真をご覧ください。

これはいったい何でしょう?
photo by J.C.Okazawa

中とろの刺身ではなさそうだし、冷やしトマトでもない。
ましてや苺のシャーベットであるワケがない。
この写真を見て正解をズバリ言い当てる方は
まず皆無でしょうね。
ここでヒントを出しましょう。

第一ヒント
 これは〜〜の刺身です。
第二ヒント
 魚介類ではなく哺乳類です。
第三ヒント
わさびではなくニンニク(好みで生姜も)醤油で食します。
第四ヒント
 家畜ですが牛馬の類いではありません。
第五ヒント
 オス豚のとある部位です。

さあ、いかがでしょうか?
豚の刺身というとレバー・ハツあたりに限られますが
オス豚の部位というのがミソですね?
さすればオスのシンボルのバットのほうか、
ボールのほうか、二者択一となりましょう。
丸い形状からして、これはボールであることが判ります。
そうです、これは豚のホーデン、
いわゆる睾丸の刺身だったのです。

出会った場所は北区・浮間にある「やきとん松月」。
北区・浮間と板橋区・舟渡が隣接する区境に
またがっているのがJR埼京線・浮間舟渡駅。
ここから浮間方行に8分ほど歩くと到着する、
地域に根づいた焼きとん店の創業は昭和43年。
メキシコ五輪のサッカーにおいて
釜本邦茂が得点王に輝いた年である。

親父さんとオバちゃん2人の切り盛り
photo by J.C.Okazawa

くだんの玉刺し(店ではこう呼ぶ)は
色が薄めのレバ刺しのように見えるが
独特の歯応えがあってコリコリとした食感。
レバーのヌルヌル感が苦手という方でも
ひょっとしたら食べられるかもしれない。
写真のようにボリュームはじゅうぶん。
しかも380円と安価だから
これはもう食べなきゃ損の必注種目である。

玉刺しもけっこうながら
焼きとん店に来て焼きとんを無視するのは愚かだ。
注文したのは塩でハツ、タレでシロとレバ。

一目見てその旨さを確信
photo by J.C.Okazawa

十条・赤羽から延びている浮間という土地も荒川沿い。
焼きとんは隅田川・荒川沿いの店が秀逸なのだ。
逆に中央線沿線は例外を除いて優秀店に恵まれない。
あとはじゃがバタを追加して打ち止め。

男爵芋のじゃがバタ
photo by J.C.Okazawa

およそ1時間で切り上げた。

実はこの日は、いたばし花火大会の当日。
このあと戸田公園在住の友人宅屋上にて
花火&バーベキューとシャレ込む手はず。
せっかく遠出をするのだからと、
行きがけの駄賃で訪れた「やきとん松月」だった。
「転んでもタダでは起きない」――
J.C.の数ある座右の銘の1つなのでした。

【本日の店舗紹介】
「やきとん松月」
 東京都北区浮間4-5-5
03-3969-1723

 
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2010年8月18日(水)

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