第1170回
2010年の月間チャンピオン=ランチ篇=(その2)
昨日に引き続いて今年後半、
7〜12月の月間ランチ・チャンピオンです。
7月某日
五明館(長野市)・・洋食
うれしいかな、今年は2度訪れることができた。
古くは和風喫茶の「銀扇寮」が前身で
J.C.が生まれて初めて訪れた飲食店がここ。
帝国ホテル仕込みのうす茶アイスクリームは半世紀の間、
ずっと舌が忘れなかった永遠の味である。
一口で頬がゆるむ挽き肉入りオムレツもまたしかり。
次回はいつ行かれることやら・・・。
8月某日
いわしや(西銀座)・・いわし料理
世にも珍しい、いわし料理専門店。
大衆的な小魚だけを商って半世紀を超えた。
刺身を食べれば鮮度のよさが歴然。
品書きになくとも頼めば揚げてもらえるフライは
ランチタイムのイチ推しメニュー。
晩酌時、肴がいわしオンリーでは飽きるから
やはり昼めしどきの訪問がよろしかろう。
9月某日
さらしな遊山(住吉)・・日本そば
週刊現代「うまいもの番付=天ぷらそば篇」の取材で
初めて天ぷらそばを食べたが、良質な車海老に瞠目。
屋号の通り、更科そばを打つ店だから
温製種ものに不向きと思いきや、
どうしてどうして、これもアリ!を確信。
駅から遠いロケーションながら
昼に限ると固定客が引きも切らない。
10月某日
天ぷら深町(京橋)・・・天ぷら
12月15日発売号で終焉を迎えた短命誌、
「めしとも」の取材で訪れ、かき揚げ丼をいただく。
具材は芝海老・帆立・百合根・栗・舞茸・赤唐辛子。
小柱が帆立に取って代われば、言うことナシでカンのペキ。
蜆の赤だし、糠漬の香の物にも手抜かりはない。
若いOLさんが1人、2人とやって来てはジバランのお会計。
彼女たちの優雅な日常生活を垣間見る思いがした。
11月某日
我流担々麺竹子天神下店(湯島)・・・中華
何度か訪れている中華屋の初訪問は今年9月なれど、
チャンプの座を「さらしな遊山」にゆずった。
名代の担々麺に続いて酸辣麺・支那麺とある三本柱のうち、
もっとも気に入っているのはシンプルな支那麺。
スープもさることながら、極細でもコシの強い麺が断然。
日によって無料のゆで玉子と半ライスのほかに
会計時には次回のための100円券までくれるサービスぶり。
12月某日
利久庵(三越前)・・・日本そば
新日本橋に勤めていた時代にしばしば訪れた。
1階・地階がそば&どんぶりモノ、2・3階は各種定食。
天ぷら定食だけが1500円であとは一律1100円。
タイトルロールの利久定食はすき焼きのことだ。
常時4〜5種類揃う焼き魚が人気だが、この日は豚味噌漬けを。
懐かしさも相まって月間チャンプの座を獲得。
相方が金ピカ先生で会話の妙にも恵まれたカタチとなった。
以上の結果になり、年間グランドチャンプは「宮川本廛」。
次点はCPの高さを考慮して「京すし」である。
明日は今年前半の月間チャンプ=ディナー篇=の発表です。
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