「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1171回
2010年の月間チャンピオン=ディナー篇=(その1)

本日は今年前半(1〜6月)の
月間チャンピオン=ディナー篇=です。

1月某日
すぎ田(蔵前)・・・とんかつ
 ロースとヒレ、それぞれのとんかつとソテー、
 あとは特大海老フライにプレーンオムレツと
 野菜サラダだけのシンプルな献立表。
 この夜のヒレかつはスゴかった。
 肉質も熱の通しも申し分ナシ。
 必殺のKOパンチにシャッポを脱ぎました。
 って、ハナからかぶってなかったか。

2月某日
Feve(西荻窪)・・・フレンチ
 人気店「ル・ビストロ・サン・ル・スー」の
 並びに開業した若夫婦2人だけで切盛りするビストロ。
 グルヌイユ(蛙)、パンタド(ほろほろ鳥)、
 ピジョノー(子鳩)と“暴食”の限りをつくし、
 赤ワインもイタリアのランゲ・ネッビオーロ、
 スペインのペスケラと、2本も空けてしまった。
 「サン・ル・スー」に勝るとも劣らない有望格の誕生に拍手。

3月某日
レバンテ(有楽町)・・・かき料理
 やはり今年もチャンプの一角を占めた。
 何とか季節に間に合った3月初旬にかき好き仲間と訪問。
 生がき・かきフライ・かきピラフのトリオは必ず注文する。
 最低でも年に2回はおジャマしており、
 われらにとってはまさに冬の風物詩。
 ここで毎年、しこたまかきを食べてしまうから、
 ヨソに行ってるヒマがないのが悩みの種となっている。

4月某日
鳥昭(入谷)・・・焼き鳥
 2009年最大の発見も今年はあんまり行けなかった。
 しばらくぶりで再会したワイン好きの旧友のために
 とっておきのシャンボル・ミュジニーを持ち込む。
 ハツモト・シロ・背肝の3串とは
 ものの見事にシンクロナイズ。
 鳥茶漬けとそぼろめしを分け合って締めとした。
 来年は努めて足繁く通うつもりになっている。

5月某日
金寿司(神保町)・・・鮨
 近所に同姓同名の「金寿司」がもう1軒。
 ともに最寄りは神保町で紛らわしいことこのうえナシ。
 あちらは明大の脇にあり、こちらは専大通りに近い。
 当夜の特筆モノはつまみのつぼ鯛一夜干し、
 にぎりの小肌・酢あじに中とろの鉄火巻き。
 両「金寿司」に「神田鶴八」を合わせて神保町の鮨御三家。
 ここに庶民的な「六法すし」を加えると、鮨四天王だ。

6月某日
鮨なかむら(六本木)・・・鮨
 懐石など、かしこまった和食を好まぬJ.C.が
 夜のチャンプを選ぶと鮨屋のオンパレードは必然。
 久々に味わった大分産はだか麦焼酎の兼八がすすみ、
 ほろ酔いを通り越して酩酊が過ぎた。
 つまみの蒸しあわびと煮あさりがシュウにしてイツ。
 尻っぽを落とした車海老はどこか間が抜けた格好ながら
 このほうが食べやすいし、皿に尾が残らず見た目もベターだ。

明日は今年後半(7〜12月)の月間チャンプ=ディナー篇=です。

                =つづく=


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2010年12月30日(木)

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