「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1187回
ザックよ、オシムの仇を討て!

さあ、やってまいりました!
今日はAFCアジアカップの準々決勝、地元カタール戦。
しかし1、2戦の艱難辛苦にゃ、イヤになりましたね。
思い起こせば、元旦に記した年頭のご挨拶、
その一節を今一度ご覧くだされ。

アジアカップで日本は
1月9日のヨルダン戦を皮切りに
シリア(13日)、サウジアラビア(17日)と
グループリーグを戦っていきます。
アジアのサッカー強国サウジはともかく、
ほかの2戦では日本のゴールラッシュが見られそうです。
日本のゴールシーンはストレス解消にもってこいですからね。
なあんて楽観していると足元をすくわれたりもして・・・。

あにはからんやヨルダンとシリアに青息吐息。
結局、ゴールラッシュが見られたのは意想外にも
サウジアラビア戦だった。
4年前にオシムが味わった苦杯をザックがリベンジした恰好。
これはこれで快勝なれど、予期せぬヨルダンに足元をすくわれ、
シリアにも足元をすくわれ掛かった。
苦戦の原因はヨルダン戦が油断、
シリア戦はレフェリーのミスジャッジが痛かった。

イラン人レフェリーはDF今野に当たって出たボールゆえ、
オフサイドに非ずという判定。
ラインズマンの挙げたフラッグを
間髪入れずに否定しているので彼が正しいかもしれないが
何度ビデオを見返しても微妙だ。
よしんばそうだとしてもGK川島の一発レッドはありえない。
川島には背後のシリアFWは見えていないハズで
セーヴに行ったら後ろから足が出てきてからんだだけのこと。
むしろキーパーチャージで相手のファウルを取るのが正当だ。

とまれミスジャッジはサッカーに限らず、スポーツにつきもの。
古くはマラドーナの神の手ゴールがあるし、
シドニー五輪の柔道は目を覆うばかり。
篠原はみすみす金メダルを剥奪されたも同然で
脇で見ていた山下監督はもっとマシな対処の仕方があったろうに。
あれでは国民栄誉賞が泣く。

サウジ戦の大量ゴールはともかく、
日本チームにとっての朗報は前田の2ゴール。
彼の不調というか、不運は1、2戦を通じて大きな懸念材料。
ゴールマウスに嫌われるFWの気配が濃厚に漂い始め、
もう少しで大久保2世の烙印を押すところだった。
右足シュートは狙いすぎ、ヘディングシュートはひねりすぎ。
たとえラインに乗っても短いパットが
絶対にカップインしないのと同様に
枠をとらえていないシュートは相手DFのクリアと同じこと。
言わずもがなの基本だとて選手は再度、肝に銘じるべきである。

大勝に浮かれず、日頃のプレイを心がければ、
カタールは与しやすい相手。
レフェリーの笛にしてもあんまり露骨には吹けなかろうし、
雑念に溺れず、集中力を高めて戦いたい。
怪我で撤退した松井のオシャレなプレイが見られないのは
くれぐれも残念ながら、そのぶん香川に期待したい。

準決勝は永遠の宿敵、韓国が来る可能性が高い。
中1日少ない相手より、日本のほうが若干有利だ。
決勝はおそらく近年の宿敵、オーストラリアだろう。
このところ分の悪いオセアニアのカナリア軍団を
こんどこそ叩いて葬り去ってほしい。
ザックよ、オシムの仇を討て!


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2011年1月21(金)

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