「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1195回
アジアカップ、いったい誰がMVP?

Qさん編集部のマイ担当者・N雲サンは
大のサッカーファンである。
その彼からこんなメールが届いた。

土曜の夜中はスーパーゴールでの劇的勝利に狂喜しました。
しかし首の皮一枚の勝利でしたね。

川島のスーパーセーブがTVで何度も流されていますが、
DF陣の見直しが必要だと感じました。

MVPには本田が選ばれましたが、
オカザワさんが選ぶとすれば、
今大会のMVPはどの選手でしょうか??

池上彰サンではないが、いい質問ですねェ。
問われてみて初めてMVPに思いを致すこととなり、
ここでJ.C、ハタと考えた。
候補者をあらためて整理&吟味してみる。

GK川島
 準決勝PK戦での神がかりに加えて
 決勝もファインセーブの連発。
 しかしながら不運とはいえ、一発レッドでPKを与え、
 結果的に楽勝だったとはいえ、サウジ戦に出場停止。
 これでMVPは少々無理があるだろう。

DF長友
 守備に攻撃(殊に攻撃)に八面六臂の大活躍。
 韓国戦の高速ドリブル、豪州戦の好アシスト、
 そして枯れることなき無尽蔵の運動量。
 もしMr.Xの存在がなければ、
 MVPの栄冠はこのちびっこギャングの頭上にあった。

MF本田
 前線での抜群のキープ力と展開力は日本の攻撃の肝。
 運動量もかなりのもので評価は高い。
 ただし、得点がPKの1点だけではちと淋しい。
 FKはことごとく不発のうえに
 韓国戦では大事なPKを細貝に助けられてもいるしネ。
 大会MVPには選ばれたことだし、
 当コラムに2匹目のドジョウはいなかった。

ではMr.Xって、いったいだあ〜れだ?
岡崎ってか? いえ、いえ。
遠藤ってか? あいや、まだ、まだ。
まさか香川? 決勝戦に出ないMVPは
クリープ(最近売れてないだろなァ)のないコーヒーに等しく、
紐のないフンドシとまったく同じ。

正解は静かなる闘将、長谷部誠であります。
グループリーグ初戦・第二戦とバタバタ続きの最中に
キャプテンとしてチームに活を入れ、
バカどもをだましだまし牽引しながら
成長を促してきた手腕は長谷部の能力と性格の賜物。
アジア屈指のボランチはまさしく、
ザックJAPANフィルハーモニーのマエストロと呼ぶにふさわしい。
知的組み立てに加え、運動量が豊富、
シリア戦でのゴールも特筆に価する。
彼なくして今大会の戴冠はとてもじゃないが考えられない。
牛に引かれて善光寺参り、長谷部に引かれてドーハの栄誉。
いや、まこッチャン、大変ご苦労様でした。

そう、そう、おい、本田、コネヤロ!
長谷部主将に逆らったら、
J.C.オカザワがタダじゃおかねェぞ!


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2011年2月1日(火)

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