「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1196回
神保町でフレンチナイト(その1)

昨日のコラムにおいて
アジアカップのMVPに長谷部誠を選んだら
Qさん編集部のN雲サンからまた着信があった。
なかなか鋭い見方につき、紹介したい。

オカザワさんからのお返事で「長谷部」と来た時は
いまいちピンと来ませんでしたが、
コラムを拝見して十分納得がいきました。

遠藤がいなければ本田が活きず、
本田がいなければ長友が活きず、
長友がいなければ岡崎が活きず、
しかし長谷部がいなければチームが活きず
というところでしょうか。

微妙な審判の判定にも
時折笑顔を見せて悪印象を持たれぬ様に交渉(?)し、
怒り狂う他のメンバーとは一線を画していましたね。

まさに頼れるキャプテンでした。

けだし慧眼というべし。
サッカーを理解している人とのやり取りは楽しいものだ。
てなこって、長かったサッカー・ネタは
一応、これにて打ち止めとします。

ハナシはいきなりフランスに飛ぶ。
シャンパーニュ地方の都市、ランスの「Les Crayeres」で
スーシェフを務めるH大クンが里帰りして来た。
神保町「やまじょう」は数少ないJ.C.の行きつけ店。
女将・M子サンの一人娘・M由子の彼氏がH大で
現在、若い2人はパリに在住している。

H大にとっては2年ぶりの帰国だが
前回同様、「やまじょう」にて彼の料理を味わい夕べが
1月のとある、金・土・日・月の4夜に渡って開催された。
キャパが8〜9名のコンパクトな店なので
H大を知る顧客たちが分散して集ったわけだ。

J.C.が赴いたのは日曜の夜。
当夜のメニューはかくの如くであった。

アミューズ(帆立小柱のマリネ&スープ・ド・ポワソン)
真いか&ずわい蟹の冷製・にぎり鮨仕立て
真さばの白ワインマリネ・〆さば風
卵黄を添えた赤貝のタルタル・ユッケ風
勝浦産金目鯛のフライパン焼き
山形産金華豚のゆっくりロースト
パン&2種のバター(黒トリュフ・海藻)
丹波黒豆入りフルーツのパナシェ

アミューズ・ブーシュ(口慰み)は通常、
一口で終わってしまうが
そこそこの量があり、半分食べ終えたところで
熱いスープ・ド・ポワソン(魚介出汁のスープ)が
上から注がれた。
奇抜なアイデアながら成功しているとも思えなかった。
まあ、若いうちはいろいろ試すことが勉強ですからね。

一転して真いかとずわい蟹の冷製はアイデアの勝利。
ちょっと見はいかのにぎりといった眺めで
酢めしの代わりに蟹のほぐし身が使われているのだった。

             =つづく=


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2011年2月2日(水)

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