「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1203
さだおサンと和雄サン

夕刊紙や週刊誌はあまり読むほうではないが
ここ数ヶ月、週刊現代はかかさずに買い求めている。
あんまり客の入っていない近所の書店で1度買って以来、
月曜日になると現れるこの顔を見て
うれしそうにニッコリ微笑むのも購読継続の理由。
こういう人の好い人を悲しませることはできない。

連載では談志家元と伊集院静先輩のエッセイを愛読している。
谷川九段の手になる詰め将棋にも必ず挑戦するが
いいとこ3度に1度くらいしか解けない。
なんで詰め将棋はこんなに難しいのかネ。
生来、思慮が浅いうえにセッカチときているから
さほど考えもせずに答えを見てしまうのだ。
今も治らぬアンチョコののぞきグセ、
あきまへんなァ、お馬鹿はんどすなァ。

東海林さだおサンの超ロング連載、
「サラリーマン専科」も大きな楽しみの1つだ。
その東海林御大と酒席を同じうする幸運に恵まれた。
仕掛人は「キン肉マン」のユニーク・キャラでおなじみ、
実在の人物、中野和雄サンである。
♂3匹では華がないから♀も3方ほど手配した。
これはJ.C.のミッションである。
ハーピストI﨑サンと着付け講師のS水サンは高校の同期生。
一番若いT賀サンはこのほどめでたくM大を卒業したばかり。
といっても20代ではあらしまへん。

和雄サンによると、さだおサンは根っからの生ビール党。
夜をこれで始めないとゴキゲン斜めになるそうだ。
それを聞いたJ.C.、思わず膝をポンと打ちやした。
一席設けた「どぜう ひら井」のハス向かいに
東京一の生ビールを誇る「23BANCHI CAFÉ」があり、
これを渡りに舟と言わずして何と言う。

この店に関しては当コラムで何度も紹介したので
今回は割愛させていただく。
ただ、さだおサンも和雄サンもことのほか気に入ってくれ、
とても旨そうにグラスを空けられたことだけは明記しておく。

さあ、やってまいりました、「どぜう ひら井」。
ここで参加者一同に、さだおサンからプレゼントが配られた。
サイン&イラスト入りの風呂敷とご著書である。
モノに弱い女性陣は早くもニッコニコのエビス顔。

アサヒのお膝元だけにビールはスーパードライ。
エビス顔でもビールはエビスに非ず。
世には地ビールだけでなく、ご当地ビールというものがあり、
恵比寿はエビス、横浜はキリンなのだ。

ビールのあとは玉の光の冷酒、菊正の燗と順に移行してゆく。
「ひら井」は深川高橋の「伊せ喜」と並び、どぜう専門店の横綱格。
マル・ヌキ・柳川、いずれがアヤメかカキツバタだ。
J.C.の頭の中で柳川は、どぜう初心者の食いモンという位置づけ、
当夜はマル&ヌキをお願いした。

この店の秀でたところは、どぜう以外の料理の卓抜さ。
春菊胡麻和え・〆さば・穴子天ぷらを追加して
まったく穴がない。
この店で粗相をしても入る穴がないので
粗忽者は要注意である。

総勢6人、下町の味と情緒を堪能して
吾妻橋を西に渡るも、帰るにはまだ早い。
橋のたもとの「神谷バー」で生ビールの飲み直し、
あるいは名物デンキブランという手もあるが
誰もが知ってる有名店にはいつでも行ける。
そこで浅草随一の大衆割烹「志ぶや」へご案内だ。
再び生ビールに戻り、良質の小肌酢と焼き牡蠣をつまむ。
面子に恵まれ、土地柄・店柄にも恵まれ、
こういう夜ほど楽しい夜はありませぬ。

【本日の店舗紹介】その1
「23BANCHI CAFÉ」
 東京都墨田区吾妻橋1-23-36
 アサヒビールアネックスビル1F
 03-5608-3831

【本日の店舗紹介】その2
「どぜう ひら井」
 東京都墨田区吾妻橋1-7-8
 03-3622-7837

【本日の店舗紹介】その3
「志ぶや」
 東京都台東区浅草1-1-6
 03-3841-5612


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2011年2月11日(金)

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