「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第1210
腹がヘッてはイクサができぬ!

およそ1年ほど前にマンマン会というのを立ち上げた。
月に1度雀卓を囲む、マンスリー麻雀なのでマンマン会。
レギュラーメンバーは金融マンのフタちゃん&A井クンに
マンション経営のW辺サンとJ.C.の4人。
多忙の金融マンの片方が欠けると、サブを召集する寸法である。

会場の雀荘は神田小川町の「H」。
ここはセットだけでなくフリーも打たせる。
毎回、18時から23時半くらいまで
ビールを飲みながらポン・チーを楽しんでいる。
ディナータイムとモロに時間がかぶるが
雀荘にはロクな食べものがない。
したがって試合開始前に軽く腹におさめることにしている。

よく行くのは、かの漱石が洋風カキアゲを食べた「松栄亭」。
先日もカキフライをビールと一緒にやった。
それと名物の漬物を忘れずに。
きゅうりと大根がほどよく漬かっている。
カキフライは単品での注文。
イクサの前に限らず、晩めしどきにライスはまず食べない。
ビールとライスを両方やったら体型は一気に崩れる。
麺類やサンドイッチは食べても腹持ちのする飯粒は避ける。
べつにこれといった健康法とてないけれど、
体重のコントロールと極力歩くことだけは実践している。

縦に細長い三陸産のカキが5個、カリリと揚がって現れた。
なんにも掛けず、なんにも付けず、そのまま1個。
続いてレモンを搾り、もう1個。
卓上に醤油差しがあったら垂らすところなれど、
ないので3個目はタルタルソースだ。
残りの2個はウスターと練り辛子で王道をゆく。
ふふ、ふふ、余は満足じゃ。

ほかにもイクサ前の給餌場は数々あれど、
あと1軒、よく訪れるのが「庄司」。
神田淡路町と神田小川町は隣り合わせ。
偶然にも「松栄亭」と「庄司」はそれぞれ2丁目8番地。
こちらはとんかつ居酒屋といった風情だ。
常に赤ら顔のオヤジたちがグループで飲んでいる。

ここはフライ盛合わせがビールの恰好の友。
海老とイカと小キスが2枚の陣容である。
パン粉をまとう揚げ物はビールにピタリでつい頼んでしまう。
オマケに少々冷めても味がそれほどオチるでもなく、
ゆっくりと味わえるのが好都合。
これが焼きモノや炒めモノだとこうはいかない。
温度の低下とともに味が低下し、急いで食べることになる。

「庄司」のもう1つのオススメが焼きそば。
ソース・醤油・塩に加えてキムチ焼きそばの計4種類が揃う。
飲んだ客の締め用のメニューで量控えめがありがたく、
これまたビールとの相性がまことにけっこう。
気に入りはアッサリ仕上げの塩焼きそばである。

今月のマンマン会決行日。
例によって「松栄亭」で腹ごしらえを済ませ、
戦場「H」に向かうと、1月末で閉業の貼り紙がお出迎え。
ありゃりゃのりゃ!
客商売はどこも大変なんだね。

ここで思い出したのが駿河台下の「竹馬」だった。
周恩来ゆかりの店「漢陽楼」の地下にある雀荘は
指折り数えれば、実に39年ぶりの再訪。
おう、おう、懐かしの古ぼけた店内に
お互い顔など覚えちゃいないが、店主はすでに白髪の老人だ。
開業は浅間山荘事件のあった年だとのたまうじゃないの。
何だか二人とも浦島太郎になっちまった気分で
しばし顔を見合わせた。


【本日の店舗紹介】その1
「松栄亭」
 東京都千代田区神田淡路町2-8
 03-3251-5511

【本日の店舗紹介】その2
「庄司」
 東京都千代田区神田小川町2-8
 03-3295-7085


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2011年2月22日(火)

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