第42回
組織ケーエイ学17: メルマガ、要注意。

インターネットのマーケティングにおいて重要なツールに、メルマガがある。有効といわれるメルマガだが、ふたつの問題点がある。

メルマガは、一方的に送りつけられるものであり、どうしても多少のメイワク感はある。そこで、受け取り側にそのメールを受けとりたい、あるいは受けとらないでもない、という受領の意思があるかどうか。この点をどう配慮するかが第1の問題で、パーミッションとか、オプトインとか言われる。受信を断る自由も必要で、アドレスのリストからすぐに除外される仕組みも必要だ。

2番目の問題は、最初の1、2通はいいけれど、後が続かないという傾向を、どうのり越えていくか。筆力とか熱意とか、コンテンツの問題だ。

さてわが社は、インターネットについて顧客にアドバイスしている側でもあり、これらの問題の存在は当然ながら、承知もしているし、感じてもいる。ところが実際には、ぼく自身がこれまであまりメルマガに積極的ではなく、自社でメルマガを出したことがなかった。

今週はこのページ下にも「お知らせ」していただいているように、多少のニュースもあるので、初めてメルマガ形式で、取引先やお友だちなどに告知メールを出してみた。初めてということもあり、事前パーミッションがなかったことがひっかかりの第一歩だったろうか。メルマガというのは、受信者のメールアドレスが互いに知られないよう、宛先にBCCを使うのが暗黙のルールである。それが当方の不注意により、一部のグループで、同報者の宛先が見えたまま、うっかり送信してしまった。

さっそくある人から抗議のメールをもらったが、よほど気に障ったらしく、その直後、念入りにもわざわざ「全員に返信」というカタチで、もう一度強い非難のメールを送ってこられた。おかげで該当のグループには、受信者の一人がわが社をおもいきり罵倒している声まで届いてしまった。

ふだんは顧客に、ブランドのあり方などを話しているぼくらが、自分自身でこのような失敗をしてしまったのは、じつにトホホなできごとだった。


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