第110回
最強メニューが完成 その5
30日前 何と2人の最強焙煎士がコーヒーを創る

パンメーカー紅茶の会社
松井さんの店の商品の主役がそろいました。
しかし肝心のコーヒーを
どこから仕入れるかが決まっていません。
店の内装が本格的になるにつれ
どことなく多くのコーヒーロースターの営業マンが
セールスに見える様になり、
その数は何と7社にもなっていました。

松井さんの考え方は当初から決まっていました。
ベルニーニの岩崎さんのコーヒーを
仕入れさせてもらうと云う事です。
5kgの小さな焙煎機につきっきりで作業し、
心を込めて焙煎されたコーヒーは、
さらにハンドピックされて
雑味もなく美味しいコーヒーに仕上ります。
そして、そのコーヒーのために
特別に作られた片ネルのドリップ用のフィルターが使用され
コーヒーマシンから抽出されます。
岩崎さんにコーヒーの仕入れについてうかがうと
月に200kgの焙煎量のアップにも
充分対応出来ると約束してくれました。

しかしお店をオープンする前に
トレーニングを受けるために
ペンステーションの吉木さんから紹介していただいた
トーアコーヒーの直営店が使用しているコーヒーも
大変品質が優れている事を改めて知ることができました。
特に「カップオブエクセレンス」と云う
オークションにかけられた、
ブラジル、グアテマラのコーヒーは
松井さんの心をゆさぶる程
魅力のあるコーヒーでした。

悩んだ末、松井さんは
トーアコーヒーの浅野社長と
ベルニーニ店長の岩崎さんに率直に相談をしたのです。
そして、その回答を聞いて、
松井さんは、さすがに両者とも
見識を持ったコーヒーマンだと思ったのです。

何とトーアコーヒーの持つ
カップオブエクセレンスの生豆を岩崎さんが仕入れ、
岩崎さんが焙煎機でローストをし、
ブレンドをしてもらったコーヒーを
仕入れることができるようになったのです。
逆にトーアコーヒーは
エスプレッソコーヒーとアイスコーヒーの焙煎を
受け持つ事になりました。

松井さんの店はベルニーニの岩崎さん、
トーアコーヒーの興津(おきつ)さんと云う
2人の焙煎士(トレファクター)が支えることになりました。



『報告、相談をする時は
ありのままを正しく伝えることである
正しいと思う事は意見具申になる』


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