第8回
お金を借りるには保証人か担保が必要です。

今では、銀行もカードローンや消費者ローンなどと言って、
50万円とか30万円を限度にして、
無担保で、保証人なしで、お金を貸してくれますが、
以前は銀行からの借り入れといれば、
担保があり、保証人もないとお金を貸してはくれませんでした。

お金を借りるということは、
借りた元本と利息を返済するということで、
貸す側は、返済が確実になされるという見込みがあって貸すわけです。

返す人が1人より2人の方が、返済の見込みはより確実になるでしょ。
お金を貸すときには、
借りた人が1人でも返せる見込みがないと貸さないのですが、
借りた人に万が一のことがあったら、借りた人は返せなくなります。
そういうときに、借りた人に代わって、
借金の返済をしなければならない人、これが保証人なのです。

担保は、お金を借りた人が返せなくなった場合に、
これを換金して、返済にあてる物のことです。
担保に取るものは、ほとんど土地・建物といういわゆる不動産です。
借入額が1000万円以上となった場合
それに見合う価値を持つ資産といえば、土地建物くらいしかありません。
しかも、バブル経済が崩壊するまでは、
土地のいうものは値段が上がっても、下がることはありませんでした。

したがって、お金を貸す方からすれば、
土地ほど貸付の担保に適しているものはなかったわけです。
早い話が、土地さえ担保に取っていれば、
取りっぱぐれはなかったわけです。

今は、土地も値下がりしていますから、
銀行は、土地があったとしても、
土地の評価をかなり低めに見積もって、
しかも、その評価の5割から6割くらいしか貸さないとか、
土地があっても全く貸してくれないという話を聞きます。

それでも、土地に代わる高価で、
価値の下がらない担保に適するものはないので、
多額の借金をしようと思えば、
担保として土地を要求されることになります。
事業を始めて、期間が短いならなおさらです。
(本当は、事業を始めて間もないから、土地もないし、
 お金を借りる必要もあるんですけどね)


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2002年9月6日(金)

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