第88回
あなたの抱えている問題は
5000円の価値もしないのでしょうか?

昨年末くらいから毎週金曜日は弁護士の話をしていて、
みなさんの関心事である弁護士費用について説明しています。

どんな案件でも、まず法律相談から始めます。
弁護士に事情を話して、
 法律上はどうなるのか、
 自分の主張は通るのか、
 自分にはどんなリスクがあるのか、
 自分の主張を通すにはどのような手段があるのか、
 何もしないとどうなるのか

などなど、
弁護士から、その問題に対しどうしたらよいか
決断するためのアドバイスをもらうのが法律相談です。
この法律相談の料金、即ち法律相談料は
通常は30分5000円(消費税別途)です。

30分5000円というのは弁護士会で決めている
法律相談料の最低額ですが、弁護士会も、弁護士も、
ほとんどがその額で法律相談を行っています。
僕も同じです。
30分を少し超えても5000円しかもらわないケースが
ほとんどだと思います。
30分5000円(1時間で1万円)と聞くと、
高いと感じる方も多いかもしれません。
でも、占いでもそれくらいかかるようですし、
いわゆるキャバクラの料金も
それくらいかかるのではないでしょうか?

占いもキャバクラも悩みの解決方法として悪くないですが、
あなたの抱えている問題について、 事実関係に基づいて、
法律・判例からすると、こうなって、こうなるので、
それを解決するにはこういう手段があるという
現実的なアドバイスを受けることは
そんなに価値のないことなのでしょうか?
特に事業に関する問題は、
金銭的に換算して5000円の価値もないということは
ないと思うのですがいかがでしょうか?


■今週の宿題■
事務所の貸主に敷金を預けています。
売上がなく賃料を支払えない場合、
借主は今月支払分の賃料を敷金から引いてもらうことができる。
でしょうか? ×でしょうか?
お答えをお待ちしております。


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2003年1月10日(金)

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