第97回
事務所・店舗を借りるにも保証人が必要です。

マンションやアパートを借りるときにも保証人が必要ですが、
事務所や店舗を借りるときにも、
やはり保証人が必要になります。
会社で事務所を借りるときには、
代表者が保証人になればよい場合も多いです。
でも、それだけでなく、
第三者が保証人になることが必要な場合もあります。
お金を借りる場合も保証人、
事務所や店舗を借りるためにも保証人が必要なのです。

上場企業などの大企業では、
保証人なんか要求されないと思いますが、
中小企業は、保証人になってくれる人がいないと
お金も事務所も借りられないのですから
事業をやっていくのも大変です。

さて、事務所を借りた場合の保証人は
どういうことをするかというと、
賃料が支払われないときには借主の代わりに
賃料を支払わなければなりません。
その他にも、建物を壊した場合の賠償金の支払いについても
借主が支払わないときは保証人が支払います。

建物や店舗の賃貸借の場合、前に説明したとおり、
比較的多額の敷金・保証金を取っていますから、
保証人の負担は、お金を借りる場合の保証人よりは軽いです。

実は、建物賃貸借の保証人が、貸主にとって重要な場合は、
お金の支払の他にもあります。
それは、借主が夜逃げした場合のように、
荷物などを置いて行ってしまった場合です。

保証人がいないと、
裁判などの法的手続きによって撤去しなければなりません。
それには、時間と費用がかかってしまいます。
そこで、保証人がいる場合には事務所や店舗に残った荷物を
引き取ってもらうわけです。
だから、貸主としては、なかなか保証人をつけずに
事務所や店舗を貸すというのは難しいです。


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2003年1月23日(木)

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