第123回
値段が高い弁護士がいい弁護士とは限りません。

先週、値段が安い弁護士の話をしましたが、
今度は値段が高い弁護士の話です。

この前、久しぶりに地方で開業している
友達(弁護士です)と話す機会がありました。
地方では、依頼者が会社でなく個人が多く、
なかなか弁護士会の報酬規程通りは請求できない
という話をしていました。
だから、地方の方が地元の弁護士に依頼する場合には
弁護士費用は報酬規程より安いことも多いようです。

さて、高い弁護士の話です。
一般的に、大事務所、名前のある弁護士、
ベテラン弁護士は高いです。
事務所維持コストが高ければ料金が高かったり、
ブランドのあるものが高かったりするのは、
弁護士も一般の商品も同じです。

以前お話したタイムチャージ(時間当たりいくら)で
料金を請求する事務所の場合、
不必要に大人数で処理したり、
この事案ではそこまで主張する必要はないのではないか
と思われるところまで主張や立証したりするケースがあります。
この分弁護士費用は高くなっていると想像されます。
でも、「高サービス、高料金」はサービスのあり方の一つなので、
依頼者が納得すればそれでいいと思います。

問題なのは、高い料金で、
あまり労力をかけないケースです。
僕の知っているケースは
ベテランと言われている弁護士のケースで、
若い弁護士のケースはありません。
若い弁護士は、
これから自分を売り込んでいかなければならないため、
高く請求することが少ないか、
高く請求してもそれなりのことはするということかもしれません。
もちろん、労力をかけずに解決できるなら、
依頼者と弁護士の双方にとっていいわけですが、
解決できないから、
依頼者が僕のところへ相談に来たりするわけです。

ベテランの弁護士に対するほど、
みなさんが弁護士に意見を言うのは難しいと思います。
でも、事案の見通し(有利な点、不利な点)、
最終的にはどのような解決を目標にするか、
そのためには何をするのか、放置しておいてよいのかなどは
定期的に連絡をしてよく確認した方がいいと思います。
高い費用を支払った場合(そうでない場合もですが)、
依頼者にはそういうことを聞く権利は十分あります。


■今週の宿題■
訴訟を起こした場合には、
話し合いで解決する余地はなく、
必ず判決で解決することとなる。
でしょうか?×でしょうか?

お答えをお待ちしております。


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2003年2月28日(金)

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